あんなこと こんなこと 京からの独り言

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OBENTOU

2014年05月11日 | うんちく・小ネタ

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今年の西日本の桜満開は土日だったのですが、<wbr></wbr>あいにくの荒天でデパ地下のお花見弁当売り場は在庫の山でした。
夕方5時半の段階で1500円の弁当が500円になっており、<wbr></wbr>店主の「泣き売」に屈して3個も買ってしまいました。<wbr></wbr>娯楽のない時代の数少ないイベントだったお花見原体験のせいか、お花見弁当にはすこぶる弱い(?)<wbr></wbr>のです。

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そんな日本の食文化であるお弁当の輸出を提唱しているのが、<wbr></wbr>愛知県の農業生産法人「新鮮組」の岡本重明氏。

岡本氏は、

「農産物のままでは世界との競争に勝てない。<wbr></wbr>山間部の小規模農家の農産物でも太刀打ちできるようにするには、<wbr></wbr>おばあちゃんの弁当を急速冷凍して輸出すればいい」
と語っています。

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たしかに、農産物を料理に加工することで売上は増えるでしょう。<wbr></wbr>弁当のご飯だと売価はコメの約10倍。政府も、日本の農産物・<wbr></wbr>食品の輸出額4500億円を、2020年に1兆円にする方針を打ち出しているのですが、<wbr></wbr>加工食品の比率を上げなければ金額は張らないということになります。
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農水省は、イタリアを成功事例として掲げています。<wbr></wbr>イタリアの農産物・食品輸出額は3兆4679億円で、その43%をワイン、パスタ、<wbr></wbr>チーズ、ピザ、ハムなどの加工食品が占めているのです。
一方で日本の加工食品は味噌、醤油、日本酒、<wbr></wbr>茶などが600億円ほどあるだけ。
日本食もまだまだこれからですね。

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そこでお花見弁当の登場なのです。<wbr></wbr>季節感満載のお重の中には煮物、焼き物、揚げ物がならび、デザートまでついた和食ワールド。
あとはお弁当文化の浸透。
米国はマクドナルドとバーベキュー文化で、<wbr></wbr>お弁当という概念がありません。
中国は冷たいご飯を食べる習慣がなく、<wbr></wbr>おにぎりやサンドイッチでさえも中国の
コンビニのレジでは、「温めますか?」と聞かれてしまうとか。
食文化の壁は、どこも高そうですね。

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