風塵社的業務日誌

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『細木数子 地獄への道』(鹿砦社)

2010年10月25日 | 出版
本日、読売新聞の東日本版に、『トラブル依頼人』の広告を掲載した。明日、西日本版に掲載になる予定である。早速、わけのわからない電話がかかってきた。かなりくぐもって聞き取りにくい中年女性の声で、
「××と申しますが、『トラブル依頼人』の著者の麻田というのは私のことなんですが。私のペンネームなんですけど」
「はあ?おっしゃっている意味がわからないんですが」
「だから、『トラブル依頼人』の著者は私なんです」
「あのー、私の知っている麻田さんの声とはだいぶ違うようですが」
「ですから、麻田というのは私のペンネームなんです」
「同姓同名の勘違いじゃないんでしょうかねえ」
と言って、電話を切ることにする。多分、電波を発信して宇宙と行進できる人なのだろう。
しばらくして、またその人から電話がかかってきた。
「先ほど電話しました、○○の××と申しますが、やはり、『トラブル依頼人』の著者は私なんです」
「あのー、▽▽法律事務所にお勤めの麻田さんですか?この本は、その麻田さんが書かれているものですが」
「えーとねえ(徐々に語尾がきつくなってきて、不明瞭な話し方になる)。法律事務所に勤めていたら、トラブルと関係がないんじゃないんですか」
「どうしてですか?」
「満足ながら満足でないということです。経歴は問題ないのです。私が○○に住んでいる××なんですから、私がこの本の著者なんです」
「ハア?」
「ハアってハアですよ。法律33条によると云々カンヌン(意味不明で記憶できず)。トラブルというのは不倫(と聞こえた)とかでしょ。法律事務所っていうけど、トラブルというのは農業と変わらないわけです」
「あのー。あなたのおっしゃっている意味がよくわかりません」
「よくわらかないのは、あなたのほうです」
「それでしたら、なにを主張されたいのかわかりやすいように、書面をこちらに送ってもらえないですか」
「そうですか、わかりました。それならばそうします」
久しぶりに、こういうヘンな電話がかかってきたものだ。これも、読売に38広告を打った成果というべきなのだろうか。端的に、迷惑な電話である。よい子のみんなには、マネをしてほしくないものだ。

そこで、最近入稿したR社さんの本の紹介の続き。28日見本予定で『さようなら 細木数子』なるものを終らせている。本書は2005年に発行された『細木数子 地獄への道』に、それ以降の出来事を加え大幅に書き改めたものであるが、特に、2009年にテレビを引退すると宣言した細木氏の真意について詮索しているところが、大きなウリだろう。
今年も、ベストセラーズさんから細木の占い本が大量に発売されているが、その胡散臭さは、いまさらいうまでもないことだろう。今回、この仕事をやっていて、細木数子も末弟のどうしようもなさには、ホトホト手を焼いていたことを知った。一部抜粋すると、この弟は2006年にも再度、逮捕されていた。
「茨城県警日立署は、茨城県の融資制度を悪用し、融資名目で信用金庫から三千万円近くもの金をだまし取ったという詐欺の疑いで、細木久慶(数子・弟)を逮捕した。この時に久慶は東京都町田市に在住で、職業は画家であると名乗っていた。
久慶は、二〇〇五年四月十六日に、知人の白山真一被告(当時五十九歳)ら四人で共謀し、同県内の信用金庫に経営実態のない建設会社の粉飾決算書や架空の工事請負契約書などを提出して信用させ、融資名目で約二千九百万円を引き出してだまし取った疑いだった。
 久慶は逮捕当初、「白山被告から相談を受けて偽の書類をつくるようには言ったが、だますつもりはなかった」などと供述し、容疑を否認していたが、結果的に同年二月二十日に嫌疑不十分で起訴猶予処分となった。なお、白山被告は起訴された。
 偽の書類を作ったことを認めていたという事実があるにもかかわらず、まったく何度この男に猶予を与えるというのだろう。」

弟さんも、いろいろと大変だねえ。


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