風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

印鑑

2010年10月26日 | 出版
昨日で、なんとか10月期を終えることになった。これで11月期にいよいよ突入である。前にも書いたかもしれないが(数年もこのブログを書いているので、過去に書いたことをいちいち記憶しているわけがない)、10月の売上というのが年内最後の取次入金になる。11月期の売上は年明けの5日の入金となるので、10月の売上が年越し資金になるのだ。
そのため、10月はしゃかりきになる版元が多いことになる。弊社もがんばろうと9月には思っていたわけであるが、しかし、期待していたほどの売上にはいたらなかった。こうなると、今年もまた、非常に殺伐とした年末を迎えることになりそうだ。困ったものである。
それでも、5/6を今年もやり過ごすことができたのだ。残りの1/6もなんとかしたいものである。そこで昨夜は、F社に行き酒を飲むことになる。村長さんもいらしていて、例によって村長さんのご高説を拝聴することになるのであるが、なんともピントのずれた話を展開したがる。本意は別の所にあるのに、それがうまく表現できなかったような感じだ。堂々巡りに近いどうでもいいような話なので、小生も段々面倒になり、「家の近くにお寺があるでしょ。そこに行って、坊主にでも話を聞かせてもらったらどうですか」と具申したところ、烈火のごとく(?)お怒りあそばされた。「いまの仏教がいかに堕落しているかなんて、お前でもわかりきっているだろ!」なんて言うから、あんまりかわいくない。きっと、急激な気候の変化でご機嫌が斜めだったのだろう。
それはさておき、それほどお酒を飲んだというつもりもなく、21:00くらいには帰宅したはずだった。ところが、そのへんから記憶が曖昧になっている。しかも、今朝はお酒が残っていて、なかなか起き上がれない。妻に「コーヒーが飲みたい」と懇願するものの、「コーヒーが飲みたければ、家にお金をもってこい」と拒絶され、打ちのめされたまま再び寝入る。ようやく起き出してフラフラと会社にたどり着けば、10:00を回っている。
早速、電話がつながっているか確認してみると、めでたくも「お客様の都合により…」というアナウンスが流れ始める。例によってNTTにケータイから電話を入れ、「いまからお金を払いに行きますから、どうかつないでおくれなまし」と懇願する破目になる。本日が利用停止予定日であることはわかっていたのであるが、朝一に処理すればいいやと昨日ほたっておいたのが敗因である。
そこで、10月期の取次伝票の整理を始めようとしたところ、P舎大大社長が突然、「あれえ?銀行印がない!」と言い始めた。銀行印がないんでは仕事にならない。そこにいた全員で、銀行印を探し始めることになる。「10:30くらいに小切手を切ったときに使ったんだけどなあ。それからどうしちゃんだろ」とは大大社長。小生も人のことは言えないが、大大社長の周りも雑然としきっている。
床に落としたのかもしれないと、ほうきとちりとりを取り出し机周りの下をとにかくかき回してみる。カバンや引き出しはすべてひっくり返してみる。机の上も、書類や本をすべて移動して探してみる。しかし、探せど探せど見当たらない。大大社長は銀行に電話を入れて、「銀行印の差しかえってどうするんですか」とたずねる始末。それには結構日数がかかるそうだ。当たり前といえば当たり前か。
そうやって探すこと1時間以上。P舎K氏が、「こんなとこにありましたよ」と、ゴミ箱の近くにあったゴミ袋から印鑑を拾い上げた。ヤレヤレ。P舎にことが起きれば弊社にも波及してしまう。とにかく、なにごとも起きずよかった。よかった。
そこでようやく小生も、自分探しの旅に出かけることにする。銀行のATMに並んでいるとき、一番イライラしてしまうのが、通帳を5、6冊以上束にして持ってきているオバハンである。当然、彼女には彼女なりの事情があるのはわかるけれど、一つの通帳でなにか(送金あり記入なり)を行い、次の通帳でまた同じような行為をくり返している。一つの通帳での用件が終ったら、列の後に並びなおせよと言いたくなってしまうのだ。
旅の途中、雨が降り始めてきた。こういう雨はつらいなあ。社にもどれば14:00近い。さてさて、マジメに仕事をしないといけないのだ。


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