風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

寺子屋への道

2006年07月05日 | 出版
どしゃぶりの雨をたっぷり吸い込んだ革靴が、歩くたびにグチャグチャと音を立てる。靴墨がストッキングに染み込んでみすぼらしい。こんな営業マンが来たら、書店さんも追い返したくなるだろうなと思う。横殴りの雨に当たりヘコみながら書店のあるショッピングビルに入ると、太陽を浴びた水着ギャルのポスターが出迎えてくれた。いいな、海水浴。

書店のサブカルコーナーでは今中央線関連の本が熱いようだ。太田出版の『たのしい中央線1・2』を皮切りに、以前紹介した吉祥寺を愛する人のために製作された『きちぼん』、さらに今日目に飛び込んだ『中央線の詩(うた)上・下』(出窓社刊)などなど、中央線に関する本が並べられていた。『中央線の詩』は、朝日新聞の「むさしの版」と「多摩版」などで連載していた『中央線の詩―沿線の100年』を単行本化したもの。上巻では吉祥寺から八王子へと西に向かい、下巻では新宿から吉祥寺までを収録している。


営業帰りに、三好春樹さんの『介護のタブー集』を求めて雲母(きらら)書房へうかがう。腹巻オヤジの手書き地図によると、大久保駅を出て熟女ヘルス「寺子屋」(オヤジ憧れの店?)を目印にまっすぐ細い道を進み、ラブホ「シャトン」の向かいにあるようだ。さすが大久保。
オヤジのおかげで迷うことなく到着する。雲母書房の社長さんに挨拶をすると、社員のかたが出てきてお茶をご馳走してくれました。実は雲母書房もF社からの暖簾分けなので、雲母、P舎、風塵などは先輩・後輩の関係。
とりあえずお互いの書店営業について情報交換。雲母の社員のかたに、風塵社の前はどちらで働いてたのかと聞かれ、驚くマタンゴ。「アレッもしかして、もうマタンゴは初々しい新入社員と見られないのかな?」と、年甲斐もなく、恥ずかしげもなく、そんなことを思ってしまうのであった。雲母書房を出たら、雨がだいぶ弱まっていた。
本郷に戻ると、居候先のP舎の皆様は編集作業で大忙し。はりつめた空気が漂っているので、ここは静かにしているのに限る。この様子だと雷もたくさん落ちるゾ。

画像は、立川にあるオリオン書房アレア店の猫本フェアの模様。居候先のP舎の『猫町』『猫の事務所』『どんぐりと山猫』もしっかり並んでいたので、思わずパチリ。次は、犬本フェアをしませんか?その時は、『わんっ!daフルスマイル』を並べてくださいね。

中央線の詩(うた)〈下〉

出窓社

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る

コメントを投稿