第12番は全3楽章からなるオールド・パターンです。この時期のハイドンの交響曲の創作年代は番号と必ずしも一致しないようですが、この作品はどうやらエステルハージ家の副楽長だった頃の作品らしく、順番でいえば第9番の頃に作られたようです。スケール的にはやや小ぶりではありますが、楽章間のメリハリも充分だし、各楽章もほどよく練られているという感じであり、全体に練達の腕で仕上げられた、職人的作品という感じです。
しずしずと始まる第1楽章は、テーマが次第に動きの速い流動感の形に膨らんでいくあたりがまずは印象的。展開部が短調で始まるあたりは一瞬オヤという感じですが、その後の主題操作はいかにもハイドンらしい淀みない流れの一気に進んでいきます。非常にははればれとした活気のある音楽といえましょう。
第2楽章はバロックでいうシチリアーノ風な陰影ある音楽で、歌物風な雰囲気も濃厚で、両端楽章を併せたのとほぼ同時間(約9分)をかけて入念歌い、かつじっくりと展開されていきます。オペラチックな緩徐楽章を全体の中心に据えるというのは、第7,8,9番あたりと共通するものですが、エステルハージ家にいた頃というのはこういうパターンを愛好していたのかもしれません。
3つの楽章の中で一番短い第3楽章は、例によって屈託のない明るさと飛び跳ねるようなダイナミズムが横溢した典型的な最終楽章ですが、この楽章の場合、時折、短調で思わぬ方向に展開していくあたりが、他と違ってユニークな点かもしれません。
最後にニックネームですがもこれは第1楽章の第一主題の後半、動きの速い流動感溢れる音型が、個人的には噴水の動きを彷彿とさせたもので、素直に「噴水」と名付けました。ちょっと気取って「エステルハージ家の噴水」とかでもよかったですが、あすこに噴水があったか、私にはよくよからなかったんだもんで。
しずしずと始まる第1楽章は、テーマが次第に動きの速い流動感の形に膨らんでいくあたりがまずは印象的。展開部が短調で始まるあたりは一瞬オヤという感じですが、その後の主題操作はいかにもハイドンらしい淀みない流れの一気に進んでいきます。非常にははればれとした活気のある音楽といえましょう。
第2楽章はバロックでいうシチリアーノ風な陰影ある音楽で、歌物風な雰囲気も濃厚で、両端楽章を併せたのとほぼ同時間(約9分)をかけて入念歌い、かつじっくりと展開されていきます。オペラチックな緩徐楽章を全体の中心に据えるというのは、第7,8,9番あたりと共通するものですが、エステルハージ家にいた頃というのはこういうパターンを愛好していたのかもしれません。
3つの楽章の中で一番短い第3楽章は、例によって屈託のない明るさと飛び跳ねるようなダイナミズムが横溢した典型的な最終楽章ですが、この楽章の場合、時折、短調で思わぬ方向に展開していくあたりが、他と違ってユニークな点かもしれません。
最後にニックネームですがもこれは第1楽章の第一主題の後半、動きの速い流動感溢れる音型が、個人的には噴水の動きを彷彿とさせたもので、素直に「噴水」と名付けました。ちょっと気取って「エステルハージ家の噴水」とかでもよかったですが、あすこに噴水があったか、私にはよくよからなかったんだもんで。
貴ブログの幅の広い音楽性には驚いてしまします。
とても明るく素敵なブログですね、当方のドヨ~ンとよどんだ暗いブログとは大違いですね。
これからもよろしくお願いいたします。