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ブラームス ピアノ協奏曲第2番/レヒナー,マルトゥレット&Berliner Symphoniker

2006年05月12日 15時38分27秒 | ブラームス
 3月くらいからブラームスのピアノ協奏曲第1番を集中的に聴いていたことは、ここでも度々書きましたけれど、ちょいと前くらいから第2番の方もぼちぼち聴きはじめてます。演奏は手近なところでブリリアントのブラームス協奏曲全集の中の一枚、レヒナーのピアノ、マルトゥレット指揮によるベルリン響のもので....。第1番の時、いろいろな演奏を買いあさったおかげで、こちらの第2番の演奏も成り行き上けっこう集めましたけれど、名演、快演の多い同曲なのに、どうしてこの無名の演奏を頻繁に聴いているかといえば、やはり第1番の演奏が良かったから....ということに尽きます。

 第1番のところでも書きましたけれど、彼女のピアノはテクニック的に非常にすぐれているだけでなく、弾力感に富んだとてもカラフルな音色を持っているのが魅力です。またロック風にいうとノリがジャストそのもの。テクニカルで細かいパッセージも弾き飛ばすということなく、曲のリズムときっちりと縦割りが揃っているあたり(まるでMIDIみたいに-笑)、いかにも今風なクリーンさがあって、このあたりもまた魅力だったのです。この第2番の方は曲の性格からいっても、第1番以上に彼女にマッチしていて、彼女の伸びやかピアノを満喫できます。派手なところはありませんが、細部を押さえた端正で演奏からそこはかとないブラームス的な情感湧き上がるあたり、なかなか結構な名演です。

 ところでこの第2番ですが、第一楽章の冒頭はブラームスの全作品中、もっとも魅力的な部分なんじゃないですかね。ホルンの出だしからしっとりとビアノが絡むあたりの流れは、その憧れに満ちたムードといい、牧歌的田園的な風景を想起させる広がりといい、協奏曲ではなく、交響詩みたいな形でこの世界に10分は浸っていたいと思わせます。

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