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The Beatles VI

2006年07月14日 00時27分55秒 | Beatles
 このアルバムの位置づけとしては、「フォーセイル」「ヘルプ」の落ち穂拾いといったところだったと思う。全く個人的な印象だが、いくつかあるキャピトルの編集物としては一番、苦しいというか、早い話残りかすを集めたアルバムという感じがしてしょうがない。なにしろ、前述のふたつのアルバムの一番おいしいところは、「65」や「ヘルプ」にとられてしまってのに加えて、シングル・ヒットが入っていない、「バッド・ボーイ」とか「イエス・イット・イズ」とかいう大穴がメインになっているというあたりもそのあたりの印象を増長している。

 とにかくこのアルバムは、もう35年くらい前から違和感ありまくり、実は落ち穂拾いという点で考えれば、その後の「イエタデイ&トウディ」の方がはるかにぶっちぎった落ち穂拾いな仕上がりだった訳だけれど、なんていうか、総体的な地味さという点ではこちらの方がはるかに上だと思う。ジャケはいかにもアメリカらしいポップで派手なもので、その意味では、なんとなく内容を期待させるんだけど、実際聴いてみるとやっぱし、残りかすだよなぁと思ってしまう....そんなアルバムだ。まぁ、好きな人もいるだろうけど。
 ちなみにキャピトルのサウンドはこのアルバムあたりからそれなりに落ち着いたものになっていて、ビンビンのエコーは「イエス・イット・イズ」あたりに感じられるくらいになっている。

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