ビートルズのアメリカにおけるデビュー・アルバムである。去年の今頃にレビュウした「The Capitol Albums Vol. 1」の一枚だが、最近、これに続くVol.2がリリースされたこともあって、一年ぶりに聴き返しているところである。昨年のところでも書いたとおり、66年くらいまでのビートルズは世界各国で、様々な選曲、構成によるローカル盤がつくられたが、これにはその国々の嗜好やビジネス的な思惑が絡んだ結果というのも確かではあろうが、結局のところ英国におけるオリジナル・アルバムに、初期の重要なヒットシングルが収録されていないことが、そもそもこうした混乱を呼んだ遠因ともなっていたのだと思う。
なにしろ当時の英国は、シングルで先行リリースした曲は続くアルバムに収録しないというファンにとっては親切なんだか、愛想がないのかわからないような不文律があったらしく(映画関係の曲は何故か例外となっている)この方針のおかげで、初期の大ヒット曲である「フロム・ミー・トゥ・ユー」「シー・ラブス・ユー」「抱きしめたい」「アイ・フィール・ファイン」「デイ・トリッパー」といったヒット曲が、何故かオリジナル・アルバムには収録されていない....という今から思えば異常事態になったのであった(ちなみにローカル・アルバムがほぼ終焉した67年以降も先行シングルはアルバムに入れない不文律は解散するまで続く)。
さて、この「ミート・ザ・ビートルズ」だが、トップを飾るのはもちろんビートルズのアメリカ上陸を飾るメガトン・ヒットである「抱きしめたい」である。米キャピトルとしてはもうこれしかないという感じだったんだろう。これに続いて、更にスピード感があり、より黒っぽい「アイ・ソー・ハー・スダンディング・ゼア」が続き、「抱きしめたい」のB面曲であるバラードでー・ソング「ディス・ボーイ」で一息つくという構成は、万事シングル主体のアメリカらしい即物的で、即効性のある構成だと思う。早い話がこの曲以降の本国での第2作である「ウィズ・ザ・ビートルズ」収録曲は、インパクトとして先行する3曲のおまけみたいになってしまっているのだ。
ともあれ、私はデビュウ作でこのジャケというと、日本盤の「ビートルズ」の曲順が血肉化してしまっているので、このアルバムを初めて聴いた70年代前半頃には大きな違和感を覚えたものだったが、今、聴いてみるとおまけと書いた「ウィズ・ザ・ビートルズ」に収録された曲に好みのものが多く、なかなか楽しめる。特にラストの「ナット・ア・セカンド・タイム」で締めるラストはなかなかのものだ。
なにしろ当時の英国は、シングルで先行リリースした曲は続くアルバムに収録しないというファンにとっては親切なんだか、愛想がないのかわからないような不文律があったらしく(映画関係の曲は何故か例外となっている)この方針のおかげで、初期の大ヒット曲である「フロム・ミー・トゥ・ユー」「シー・ラブス・ユー」「抱きしめたい」「アイ・フィール・ファイン」「デイ・トリッパー」といったヒット曲が、何故かオリジナル・アルバムには収録されていない....という今から思えば異常事態になったのであった(ちなみにローカル・アルバムがほぼ終焉した67年以降も先行シングルはアルバムに入れない不文律は解散するまで続く)。
さて、この「ミート・ザ・ビートルズ」だが、トップを飾るのはもちろんビートルズのアメリカ上陸を飾るメガトン・ヒットである「抱きしめたい」である。米キャピトルとしてはもうこれしかないという感じだったんだろう。これに続いて、更にスピード感があり、より黒っぽい「アイ・ソー・ハー・スダンディング・ゼア」が続き、「抱きしめたい」のB面曲であるバラードでー・ソング「ディス・ボーイ」で一息つくという構成は、万事シングル主体のアメリカらしい即物的で、即効性のある構成だと思う。早い話がこの曲以降の本国での第2作である「ウィズ・ザ・ビートルズ」収録曲は、インパクトとして先行する3曲のおまけみたいになってしまっているのだ。
ともあれ、私はデビュウ作でこのジャケというと、日本盤の「ビートルズ」の曲順が血肉化してしまっているので、このアルバムを初めて聴いた70年代前半頃には大きな違和感を覚えたものだったが、今、聴いてみるとおまけと書いた「ウィズ・ザ・ビートルズ」に収録された曲に好みのものが多く、なかなか楽しめる。特にラストの「ナット・ア・セカンド・タイム」で締めるラストはなかなかのものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます