一昨日、DMPから出たマンフレッド・フェストのアルバムを聴いたのがきっかけで、夏向きフュージョンのこんなのも思い出して聴いてます。ザ・ドルフィンズはデイブ・ブルーベックの息子でドラマーのダン・ブルーベックがリーダーとなって結成されたニュー・ヨークのフュージョン・バンドです。基本的にはキーボードとギターをフィーチャーした4人組ということになろうかと思いますが、スムースでメロウ、快適なサマー・フュージョンみたいな趣があるのと同時に、けっこうシリアスなテクニック指向のようなものが見え隠れしているのが、おもしろいバンドといえます。
収録されている曲はキーボート&ギターでテーマを演奏し、その後、各種ソロを展開というパターンで進んでいくデイブ・グルーシン風というかウェスト・コースト風なフュージョン色がちらほらする曲が多いのですが、ヴィニー・マルトゥイッチのキーボードの音色はいかにもDX-7全盛期を思わせるデジタルっぽい音色が満載、マイク・デミッコのギターはクリアなトーンで割と弾力的なフレーズを多用しているあたりから、パット・メセニーを思わせたりする部分があったり、スティーブ・カーンっぽったりととにかくいろいろやっているという印象。一方、ダン・ブルーベックのドラムは一口にいえば、アグレッシブな手数系。この人がタイコをドカスカ叩いているせいで、類型的なサマー・フュージョンから脱した音楽になったともいえるし、スムース・フュージョンなのか、ハードコアなジャズ・ロックなのかどっちつかずになってしまったようなところもあると思います。ともあれ、この個性はけっこう強烈というか、下品(笑)。
夏向きフュージョンとしてはタイトル曲である7曲目が、リゾード・ミュージック風な清涼感のなかにちょっとミステリアスな感じもあってなかなか良い感じ。9曲目の「セブン・ポンズ」もそんな感じ。一方、割とシリアスな路線としてはラストの「デジタル・ドルフィンズ」はジャコ風なテクニカルなベースをフィーチャーしたテーマから、ハードなジャズ・ロック風な演奏を展開。ダンの父親のオハコとして、あまりにも有名な「ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク」を4曲目でやってますが、これもその路線ですね。
そんな訳で、聴いていておもしろいことはおもしろいんですけど、やっぱりどっちつかずかなぁ。優秀なバンドであることに違いはなかったんでしょうが、要するにプロデューサーが不在なんでしょうね。なんでもできる、こなせるバーサタイルなバンドはレコーディングに当たって、バンドの音をきちんと解釈できる耳の良いプロデューサーがいないとあれもこれもとこういう音楽になってしまうのかな思ったりするんですけど....どうなんだろう?。
収録されている曲はキーボート&ギターでテーマを演奏し、その後、各種ソロを展開というパターンで進んでいくデイブ・グルーシン風というかウェスト・コースト風なフュージョン色がちらほらする曲が多いのですが、ヴィニー・マルトゥイッチのキーボードの音色はいかにもDX-7全盛期を思わせるデジタルっぽい音色が満載、マイク・デミッコのギターはクリアなトーンで割と弾力的なフレーズを多用しているあたりから、パット・メセニーを思わせたりする部分があったり、スティーブ・カーンっぽったりととにかくいろいろやっているという印象。一方、ダン・ブルーベックのドラムは一口にいえば、アグレッシブな手数系。この人がタイコをドカスカ叩いているせいで、類型的なサマー・フュージョンから脱した音楽になったともいえるし、スムース・フュージョンなのか、ハードコアなジャズ・ロックなのかどっちつかずになってしまったようなところもあると思います。ともあれ、この個性はけっこう強烈というか、下品(笑)。
夏向きフュージョンとしてはタイトル曲である7曲目が、リゾード・ミュージック風な清涼感のなかにちょっとミステリアスな感じもあってなかなか良い感じ。9曲目の「セブン・ポンズ」もそんな感じ。一方、割とシリアスな路線としてはラストの「デジタル・ドルフィンズ」はジャコ風なテクニカルなベースをフィーチャーしたテーマから、ハードなジャズ・ロック風な演奏を展開。ダンの父親のオハコとして、あまりにも有名な「ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク」を4曲目でやってますが、これもその路線ですね。
そんな訳で、聴いていておもしろいことはおもしろいんですけど、やっぱりどっちつかずかなぁ。優秀なバンドであることに違いはなかったんでしょうが、要するにプロデューサーが不在なんでしょうね。なんでもできる、こなせるバーサタイルなバンドはレコーディングに当たって、バンドの音をきちんと解釈できる耳の良いプロデューサーがいないとあれもこれもとこういう音楽になってしまうのかな思ったりするんですけど....どうなんだろう?。
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