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マーラー 交響曲第1番「巨人」 +「花の章」/メータ&イスラエルPO

2007年02月24日 11時50分16秒 | マーラー+新ウィーン
 やっぱメータの演奏って、自分とは合わない....今さっき、休日の午前というリラックスした気分でもあり、最近ではめったに聴かない初期型マーラーでも聴こうと思い、メータとイスラエル・フィルによる第1番の演奏を取り出してきたんですが、それを聴きつつ、随所でそう思ってしまいました。もう何度も書きましたが、メータの演奏って妙な違和感があるんです。うまく表現できないんだけど、この人のつくる音楽のメリハリが微妙に自分の望むメリハリとズレているような感じがするというか....。今回は第1番自体聴くのが久しぶりでしたし、演奏内容などあまり関係なく、曲そのものを再確認する方が大きいと思っていたのですが、やっぱダメ。本当に相性が悪いと思います。思えば、シェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」、R.シュトラウスの「家庭交響曲」、先日のマーラーの5番、ウィンナ・ワルツとか、この人の演奏ってみんなそうなんだよなぁ。

 ついでに書くと、この演奏はメータにとって3回目の第1番ということにになるようですが、なんかいつものメリハリすらなくて、妙におとなしくて軽い、ある意味古典派の交響曲でも振るような演奏になっているのも不満です(そういえば、第1楽章は主題のリピートを敢行してます)。そもそも、この演奏は「花の章」を付けて、より原点の交響詩に近づけるコンセプトのはずで、第1楽章の幸福感、第2楽章の天上的雰囲気、第4楽章の叙情、そして最終楽章のドラマティックさなど、演奏も相応に劇的なものでなければならないはずなのに、意図的にあっさりした演奏を指向しているのは明らかで(だとしか思えない)、このあたりも納得しがたい....というか、正直いってほとんど意味不明な感じすらします。
 ちなみにテラークみたいな厚めのホールトーンを取り入れた録音も、この演奏の場合、その平坦な印象に拍車をかけちゃっているようで、これまたイマイチでした。最終楽章の大太鼓の迫力はなかなかですけど....。

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