実をいうとこれは愛機にならなかったCDプレイヤーである。前にも書いたけれど私はこれをラックスのD-10をリプレースしてこれを購入した。見るからに重厚な漆黒の筐体は、実際25kgはあろうという代物で、まさに鉄の固まりそのもの、ひとりで持ち上げてラックにいれ、更に底面にある4点のスパイクを受け皿の位置を合わせるのに、ずいぶんと苦労した記憶がある。ティアック(エソテリック)がつくったVRDSというメカニズムを採用したCDプレイヤーは購入したのは、実はVRDS-20という機種が最初で、これが初めてではないのだが、なにしろこの機種は当時「究極のCDトランスポート」といわれたP-0の普及版といった見方もされていたし、50万以上という価格も目がくらんで(笑)、私自身、最後のCDプレイヤーとして購入したのだった。
ところが、実際聴いてみるとこれがどうもしっくりこなかった。筐体のイメージが強烈なせいでそう思ったところもあったろうが、とにかく音が武骨で愛想がない....という印象だったのである。もちろんVRDSというメカニズムによる極限まで音を読み取ったかのような解像度や、きりりと締まっているがズシンとくる低音のコシといったところは、いかにも現代的なHiFi感があったものの、私にはちとハードボイルド過ぎたというか、ちと測定器でひろった音を聴いているような味気なさを感じてしまったのだ。
そんな訳で、このプレイヤーは約2年弱ほど使ったが、愛着を感じないまま、再びD-10にその座を譲ったが(この間にユニバーサル・プレイヤーでCDを聴く機会も増えた)、年月が経てばまた聴こえてくる印象も違ってくるのでは....と、実はこの機種売り払ったりせず、プチプチにぐるぐる巻きに自宅に保管されている。もう4,5年も聴いてない訳だけれど、今聴くとどう感じるのだろうか。
ところが、実際聴いてみるとこれがどうもしっくりこなかった。筐体のイメージが強烈なせいでそう思ったところもあったろうが、とにかく音が武骨で愛想がない....という印象だったのである。もちろんVRDSというメカニズムによる極限まで音を読み取ったかのような解像度や、きりりと締まっているがズシンとくる低音のコシといったところは、いかにも現代的なHiFi感があったものの、私にはちとハードボイルド過ぎたというか、ちと測定器でひろった音を聴いているような味気なさを感じてしまったのだ。
そんな訳で、このプレイヤーは約2年弱ほど使ったが、愛着を感じないまま、再びD-10にその座を譲ったが(この間にユニバーサル・プレイヤーでCDを聴く機会も増えた)、年月が経てばまた聴こえてくる印象も違ってくるのでは....と、実はこの機種売り払ったりせず、プチプチにぐるぐる巻きに自宅に保管されている。もう4,5年も聴いてない訳だけれど、今聴くとどう感じるのだろうか。
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