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ヘンリー・マンシーニ/ティファニーで朝食を

2007年09月08日 21時33分01秒 | サウンドトラック
 半年くらい前にマンシーニの私家版ベストをつくった時、「これでようやく一通りの名曲は押さえたから、後は個々のアルバムをじっくりと聴いてみようか」などと思って、その直後にマンシーニの実質的デビュウ作である「ピーター・ガン」関係の2枚だけはレビュウし、アルバムもしこたま買い込んであるのだけれど、新ウィーン、シューマン、ボサノバとあちこち寄り道しているうちにすっかり中断してしまっていた。私の場合、なにしろいろいろな音楽を聴いているせいで、系統立てて(私の場合、クロノジカルに聴くとということが圧倒的に多いのだが)に聴いていこうというシリーズは、最初は意欲満々、その後中断してしまうことが多いのだが(笑)、マンシーニもそうなりそうなので、とりあえず忘れないために1枚だけレビュウしておく。

 このアルバムは、もちろんヘップバーン主演の名作「ティファニーで朝食を」のサントラである。マンシーニは「ピーター・ガン」で注目され、この後「ミスター・ラッキー」の音楽も手堅くまとめているが、やはりマンシーニが映画音楽の花形として一躍シーンに躍り出たのはこの「ティファニーで朝食を」ということになるだろう。オシャレなジャズ系の音楽を映画に持ち込むというのは、「ピーター・ガン」以来のテクニックだが、それに加えてここでは、「ムーン・リバー」という、美しい旋律をもった魅力的な主題曲を作りだしたところが素晴らしかった。なにしろこの曲は出た時点で、問答無用にスタンダード化していたし、私自身、そのスウィートで可憐なメロディーはそれこそ何度聴いても飽きないし今でも新鮮に響く、アカデミー賞を獲得したのも当然といえる。ついでにいえば、この作品、映画の性格もあるが、ラテン風味やサロン風なアコスティック・サウンド、ストリングス、そして主題曲でもフィチャーされるコーラスなど、従来のジャジー路線からかなり音楽の幅を広げているのも特徴だと思う。

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