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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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ジョン・ビザレリ/ボサ・ノヴァ

2005年08月23日 00時05分51秒 | JAZZ
 しばらく前にレビュウしたビートルズ・カバー集と同様、ドン・セベスキーが参加しているというんで、またまた往年のCTIやヴァーブのイージー・リスニング・ジャズの瀟洒な趣の再現か?と期待して、昨年の今頃購入してきたのですが、こちらはどちらかといえば「弾き語り基本の本場系+ナット・キング・コール・スタイル」といったところ。まぁ、ジョン・ピザレリといえば歌えるジャズ・ギタリストなのだから、ボサ・ノヴァといったこういう路線になるのもそれも当然かもしれないけですが、個人的にはウェス・モンゴメリーの時みたいな、オーケストラ路線を期待していたもので、少々残念でした。

 ジョン・ピザレリの歌声は思い切りよく言うと、ジョビンとジルベルトの中間くらいの感じで、ちょっとアーシーなところもけっこうボサノバにはまっていると思います。ただ、なまじ本場風なスタイルをとっているため、ピザレリっぽいソウルフルな歌い方が、ボサ・ノヴァにしては「濃過ぎる」ところもあって、そのあたりはちょい微妙ですね。
 収録曲はジョビンののボサ・ノヴァ・スタンダードが5曲収録されている他は、ガーシュウィンの「魅惑のリズム」が入っていたりするのが目をひきますが、これはジョビンの晩年の作品「パッサリン」に経緯を表してのものでしょう。また、ジョアン・ジルベルトが名作「アモローソ」で歌っていた「エスターテ」を、その時のほぼ同じ雰囲気で歌っているのはうれしいところ。あと、インストが数曲入ってますが、これは軽いラウンジ風なボサ・ノヴァ・チューンとして楽しめるます。

 なお、最近の彼はテラークに移籍したらしく、ここでもテラークらしい深々とした低音が効いたかなりハイファイ録音です。なんとなくアナ・カランの所属するチェスキー・レーベルの思わせる音質になっているのは、ボサ・ノヴァという音楽故ですかね、このあたりはなかなか興味深い点でもあります。

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