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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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PAUL McCARTNEY / Back In The U.S. concert film

2008年01月09日 23時26分24秒 | Beatles
 しばらく前にレビューした「Back In The U.S.」の映像版である。年末レンタルしてきて観たものだが、音だけのCDだとポールの声の衰えだとか、バンドの演奏が雑だとか、けっこう荒っぽいところばかり感じてしまったのだけれど、さすがに映像がついていると全く違った印象を受ける。とにかくポールが元気だし(もっと座ってキーボート弾いて歌っているかとも思ったのだけど、意外と立ちぱなしなんだよね)、バンドも実に豪快なノリまくっているという感じで観ていて、とにかく楽しい。当たり前だけど、CDには入っていないMCなども聴けるのもいい。ジョージの「サムシング」を歌うところなど、あのMCが入っているからこそ、ウクレレで歌うのが納得できようものだし、「ゲッティング・ベター」をやる前のMCもなかなかだ。

 ただ、ちと気にくわないのは、やたらとオフステージが挿入されることで、ステージ始まるまでの移動だの、リハなどはいいとしても、いざステージが始まってからも、それが随所に挿入され、あげくに当時奥さんだったへザーとラブラブだったシーンがこれでもかって割って入るのはちと興ざめにならないでもなかったかな。ただ、まぁ、生粋のビートルズ・ファンの私としては、「オールマイ・ラヴィング」歌いながら、過去のビートルズのフィルムが流れて、ファンが涙ぐんでいるところなどは、こっち「うんうん」ってな感じで共感を覚えてしまう。私はひねくれ者だから、コンサートの感動でもそんなに盛り上がったりしないのだが、ポールだけはなんとなく素直になれちゃうんだな(笑)。「ロング・アンド・ワインディング・ロード」の歌い始めで、ポールが感極まって、涙声になるあたりなど、ぐっと来てしまう。

 ちなみに、CDとはジャケットもほぼ同一だし、演奏内容も同じかと思っていたのだが、選曲、構成はもちろん違うし、テイクもかなり違う(編集されてきちん完走しない曲もいくつかある)。前述の「ロング・アンド・ワインディング・ロード」などまさに映像だけのスペシャル・ヴァージョンだろうが、個人的には「ヘイ・ジュード」はCDの演奏の方がポールもバンドも観客もいいノリだったように思うし、ヴォーカルとドラムだけで後半のコーラス盛り上げるところなんか、ドラムンベース風のイタコがばっちり決まっていてカッコ良かったんだけどなぁ。

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