サラ・ガザレクという名前の新人ジャズ・ボーカリストのデビュウ作。ジャケ写真や名前からして北欧系のマイナー・レーベルから出た人みたいなイメージがあったのだけれど、よくみたら米ワーナーからの作品、本人ももちろんアメリカ人で、経歴としてシアトル出身でエラ・フィッツジェルド賞、コンコード・ジャズ・フェスティバルに出演、ジョン・クレイトンの弟子筋などがあるから、ジャズとしては正当派の新人である。レーベル・サイドもそのあたりを誇らしげに広告にうったりしているから、おそらくダイアナ・クラールあたりとクロスする市場を狙っているのだろう。プロデュースは師匠ジョン・クレイトン、録音はアル・シュミットという布陣で製作されているあたりもそれを伺わせる。つまり大メジャー作品なのであった。
音楽のフォーマットはピアノ・トリオ+ボーカルというスタンダードな編成によっていて、管とかシンセ、オケ等は全く入らず、非常にシンプル....というかプレーンな仕上がりになっている。彼女の歌は、しばらく前にレビュウしたジェーン・モンハイトに声質も歌い回しもけっこう似ていて、新人とは思えない達者でテクニックに支えられた明るい澄んだ声が印象的である。ただ、ジェーン・モンハイトのようなテクニカルさを全面に出した歌い振りではなく、いく分モダン・フォーク的というか、シンガー・ソング・ライターっぽいナチュラルなところがあり、このあたりが彼女の特徴ではないかと思う。ノラ・ジョーンズあたりと比較されたりするのは、こういう特徴をもっているからだろう。
ピアノ・トリオというシンプルなバッキングでアルバムを通しているが、曲はスタンダードの他、ビートルズ・ナンバー、オリジナル作品などバラエティに富んでいるせいで、保守系のジャズ作品から一歩跳躍したヴァリエーションがある(ビートルズの「ブラック・バード」とスタンダードの「バイ・バイ・ブラックバード」のチャンポン・メドレーなどおもしろい)。バックのピアノ・トリオもかなり若い面々なのだろうか?。ボーカル同様、今時の若いミュージシャンらしく、高度なテクニックと豊富な音楽ヴォキャブラリーをこともなげにに身につけてることがよく分かるソツがないものになっている。もちろん、ジョン・クレイトンのプロデュースによる王道ジャズ的ムード、アル・シュミットのゴージャスな録音もこのアルバムに一種の高級感与えていると思う。
音楽のフォーマットはピアノ・トリオ+ボーカルというスタンダードな編成によっていて、管とかシンセ、オケ等は全く入らず、非常にシンプル....というかプレーンな仕上がりになっている。彼女の歌は、しばらく前にレビュウしたジェーン・モンハイトに声質も歌い回しもけっこう似ていて、新人とは思えない達者でテクニックに支えられた明るい澄んだ声が印象的である。ただ、ジェーン・モンハイトのようなテクニカルさを全面に出した歌い振りではなく、いく分モダン・フォーク的というか、シンガー・ソング・ライターっぽいナチュラルなところがあり、このあたりが彼女の特徴ではないかと思う。ノラ・ジョーンズあたりと比較されたりするのは、こういう特徴をもっているからだろう。
ピアノ・トリオというシンプルなバッキングでアルバムを通しているが、曲はスタンダードの他、ビートルズ・ナンバー、オリジナル作品などバラエティに富んでいるせいで、保守系のジャズ作品から一歩跳躍したヴァリエーションがある(ビートルズの「ブラック・バード」とスタンダードの「バイ・バイ・ブラックバード」のチャンポン・メドレーなどおもしろい)。バックのピアノ・トリオもかなり若い面々なのだろうか?。ボーカル同様、今時の若いミュージシャンらしく、高度なテクニックと豊富な音楽ヴォキャブラリーをこともなげにに身につけてることがよく分かるソツがないものになっている。もちろん、ジョン・クレイトンのプロデュースによる王道ジャズ的ムード、アル・シュミットのゴージャスな録音もこのアルバムに一種の高級感与えていると思う。
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