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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

タンバ・トリオ

2009年08月15日 15時39分55秒 | Jobim+Bossa
 私はボサ・ノヴァ好きといっても、ほとんどジョビンとその周辺くらいしか聴かない人なので、守備範囲は至って狭い(セルジォ・メンデスすらあまり聴いていないのだ-笑)。このタンバ・トリオを率いるルイス・エサについても一部好き者の間では、人気も評価もかなり高い人なのだが、私は彼らについてはほとんど知らないし、これといってきっちりとした音楽的なイメージももっていない。
 実は大昔、CTIから出た「2人の海」というアルバムを中古で買ってきた記憶もあり、これはたいそうな名盤らしいのだが、実はこれも初めて聴いて時は、まったくピンとこなかった。で、本作だが10年以上前のことだったと思うが、ボサ・ノヴァ関係のアルバムがまとめてCD化された時に、前述の「2人の海」と一緒に購入してきたものである、ほとんど覚えていないが、当時もこれといって記憶に残らなかったんじゃないだろうか。

 さて、改めて聴いてみると、私が「ピンとこない」理由がよく分かる。ここで聴けるタンバ・トリオの音楽は、基本的にピアノ・トリオ+フルート+コーラス隊という編成で(ブラジルにはこの手のスタイルはけっこう多そうなだが)、ジョビンあたりの「濃さ」があまりなく、ひたすら品良く、上品に仕上げていて、その感触は今でいうサロン・ミュージック的な軽さであり、この脱色感のようなものが、イマイチくいたりないではないかと思うのだ。
 また、ルイス・エサのピアノはなかなかテクニカルであり、時にオスカー・ピーターソン風だったり、クラシカルなセンスも随所にみせるあたり、オイゲン・キケロのブラジル版みたいな趣があったりするのだが、個人的にはちと饒舌すぎ、音楽主義過ぎて、ジョビンのシングル・トーンやジョアン・ドナートのトロピカルさ....といった素朴さがつい懐かしくなってしまったりする。 

 とはいえ、本日のような暑い夏の真昼に午睡すれすれな気分で聴いていると、こうした音楽の効用を発揮して(?)とても快適である。フルートの音色は清涼感溢れ、ピアノはフットワークも軽く躍動感に溢れており、コーラス隊はなにげに「オシャレ」である。前述のようにこのアルバムの音楽、基本的にはサロンミュージックなのだろうから、そういう楽しみ方をすればいいわけだ。
 ちなみにこのアルバム、1962年発表らしいから、ほとんどボサ・ノヴァ創生期の作品というのがけっこう驚き。ボサ・ノヴァというのは、ごく初期の段階からかなり広がりを見せた展開をしていたのがよくわかろう作品といえようか。
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B&W Matrix_801_S3で煩悩中

2009年08月15日 14時04分27秒 | PC+AUDIO
 私が現在メインで使っているスピーカーは、ココにも何度か書いている通り、JBLのM4344mkIIというモニター系のスピーカーだが、手なずけるのにずいぶん難儀したこのじゃじゃ馬も早いものでこの夏で丸7年目を迎えた。7年も使い続けてる訳だから、その満足度は時間が証明しているようなものだけど、最近、ふつふつと頭にもたげているのが、この4344mkIIの前に使っていたB&WのMatrix801_S3である。JBLのまさしくモニター系といった感じの解像度や切れ込みを感じさせる音で、そのザッハリッヒな感触は正統派なオーディオ的快感があるのだけれど、実はMatrix801の音も折りにつけ思い出したりして、けっこう忘れられなかったりするのだ。

 記憶によれば、B&WのMatrix801の音はとても音楽的だった。実はこのスピーカーもモニター用途に開発された代物なので、これもあまたの欧州製のスピーカーなどに比べれば、直球ストレートな音なのかもしれないか、それでもハイエンド的な高解像度を保ちつつも、適度な湿り気と自宅では多少ブーミー気味に鳴ることが多かったけれど、ふっくらとした低音が、なんともいえない品格を感じさせ、そのあたりの表現力が、例えばピアノ音楽だとか、クラシックなどではなんともいえない音楽的な響きを味あわせてくれたのである。また、オーケストラ物などではステージの奥行き感のような表現が素晴らしく、リヴィング・プレゼンス・シリーズの「火の鳥」など聴くと、ステージの奥が見えてきそうなくらいだった(これが同社の高嶺の花スピーカー、ノーチラスなんかになるとどうなるのか、これは別の意味で興味がある)。

 そんな訳で、久しぶりにMatrix801の世界に浸るのも悪くないかな....などと、最近、考えているところである(幸い中古はけっこう流通している)。が、難儀して手なづけた4344mkIIとスーバー・ツイターの組み合わせを売り飛ばしてしまうのは、いかんせん惜しいには違いないし、さりとて、このウサギ小屋のような家に4344mkIIをしまっておくスペースはなしだ(普通はそうだよな-笑)。そもそも4344mkIIを7年も使った後だから、当方の耳がこれにすっかり慣れてしまい、改めてMatrix801を聴いたら、その「くぐもった音に愕然」となるのも怖いしで、「はて、どうしようか?」と、ここ1,2ケ月くらい思案中である。
コメント (1)
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