ビートルズの楽曲ばかりをジャズのピアノ・トリオで演奏するというのは、多分いろいろあるハズで、このブログでもヨーロピアン・ジャズ・トリオの「メモリー・オブ・リバプール」という作品を取り上げたことがあるけれども、これもそんな1枚である。おそらく企画色の強い、オシャレにジャズを聴きたい人向けに作った日本発の舶来ジャズとして作られた作品で、集められたメンバーはデイヴィッド・キコスキー(ピアノ)、チャールズ・ファンプロー(ベース)、ブライアン・メルヴィン(ドラムス)だが、私には全く未知の人たちである。この手のアルバムというとヨーロッパ系のミュージシャンでやりそうだが、どうやら3人ともアメリカ人のようである。
さて、内容だが、この手のアルバムというと、楽曲の良さに音楽的な価値の大半を依存したしまったようなものを想像しがちだが、これはなかなか良い仕上がり思う。基本的には60年代のビル・エヴァンス・トリオと90年代のスタンダーズの中間くらいのスタイルで、有機的に組み立てれたソロのインタープレイ、詩的でエレガントなムードが横溢しているあたり、いかにもそれ的である。また楽曲はあくまでも素材、インプロビゼーションのトリガーとして使うというジャズ的なスタンスをきっちり守っていているあたり、きちんとしたジャズを聴いているという感じがする(それぞれの曲は6,7分と長い)。また、選曲もいきなりポールの「ジャンク」ではじまり、「イッツ・オンリー・ラブ」、「恋に落ちたら」、「マザー・ネイチャーズ・サン」といった微妙な陰影感がもった曲を選んでいるあたりも、センスの良さを感じさせる。
また「カム・トゥゲザー」、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」、「ウィズイン・ユー/ウィズアウト・ユー」といったいささかダークで、アーシーな曲も選んでおり、これらは調度これらの楽曲がリアル・タイムでレコーディングされた頃のジャズの雰囲気でもってアレンジしているようであり、このあたりもこのトリオのおもしろさがけっこう出ていると思う。まぁ、あえて望むならこれでもう少し全体にメリハリがある音楽であったら、もっと良い仕上がりになっただろうとは思ったりもしたが....。
さて、内容だが、この手のアルバムというと、楽曲の良さに音楽的な価値の大半を依存したしまったようなものを想像しがちだが、これはなかなか良い仕上がり思う。基本的には60年代のビル・エヴァンス・トリオと90年代のスタンダーズの中間くらいのスタイルで、有機的に組み立てれたソロのインタープレイ、詩的でエレガントなムードが横溢しているあたり、いかにもそれ的である。また楽曲はあくまでも素材、インプロビゼーションのトリガーとして使うというジャズ的なスタンスをきっちり守っていているあたり、きちんとしたジャズを聴いているという感じがする(それぞれの曲は6,7分と長い)。また、選曲もいきなりポールの「ジャンク」ではじまり、「イッツ・オンリー・ラブ」、「恋に落ちたら」、「マザー・ネイチャーズ・サン」といった微妙な陰影感がもった曲を選んでいるあたりも、センスの良さを感じさせる。
また「カム・トゥゲザー」、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」、「ウィズイン・ユー/ウィズアウト・ユー」といったいささかダークで、アーシーな曲も選んでおり、これらは調度これらの楽曲がリアル・タイムでレコーディングされた頃のジャズの雰囲気でもってアレンジしているようであり、このあたりもこのトリオのおもしろさがけっこう出ていると思う。まぁ、あえて望むならこれでもう少し全体にメリハリがある音楽であったら、もっと良い仕上がりになっただろうとは思ったりもしたが....。