12. バック・イン・ザ・サンシャイン・アゲイン
こちらは比較的オーソドックスなブルース・ロックだ。ポール流にソフィスティーケーションされたブルースではなく、あくまでもスタンダードなロック・スタイルで料理されているあたりがこのアルバムらしいところといえようか。タイプは違うがビートルスの頃の「オー・ダーリン」なんかと共通する、ストレートさがある。また、情感と倦怠感の入り交じったようなヴォーカルが実に印象的。シャープなカッティング・リズムを刻むモダンなギター、メロディックなドラム等バンド・メンバーも好演。
13. ユア・ラヴィング・フレーム
70年代の香りがプンブンするスロー・ナンバーで、テーマの繰り返しから徐々に音の厚みを上げていき、コーラスがぐいとばかりにパースペクティブを広げるあたりは、なんとも懐かしい展開で、まさに70年代初頭の頃のロック・シーンを既視感のように思い起こさせる曲といえるかもしれない。70年代前半のロックやシンガー・シングライターのアルバムはラスト近くなるとか必ずこんな曲が出てきたような気がする。もっとも同じ頃ポールはこうした音楽をやってはいなかったのだが....。
14. ジャイプールへの旅
インド風味たっぷりのサイケ・ナンバー。ジョージがインドかぶれていた頃から40年近く経ってポールがこんな曲をやるとは....。この曲などポールが集めたメンツにとっては新鮮な対象かもしれないが、ポールにとっては当然「いつかきた道」と感じるんだろうなと思う。それにしても、ポールがインド風な音楽をやると、ジョージのようなダークさより、妙に明るい賑々しさ、アシッドさが表に出てくるのはなかなかおもしろところだ。
こちらは比較的オーソドックスなブルース・ロックだ。ポール流にソフィスティーケーションされたブルースではなく、あくまでもスタンダードなロック・スタイルで料理されているあたりがこのアルバムらしいところといえようか。タイプは違うがビートルスの頃の「オー・ダーリン」なんかと共通する、ストレートさがある。また、情感と倦怠感の入り交じったようなヴォーカルが実に印象的。シャープなカッティング・リズムを刻むモダンなギター、メロディックなドラム等バンド・メンバーも好演。
13. ユア・ラヴィング・フレーム
70年代の香りがプンブンするスロー・ナンバーで、テーマの繰り返しから徐々に音の厚みを上げていき、コーラスがぐいとばかりにパースペクティブを広げるあたりは、なんとも懐かしい展開で、まさに70年代初頭の頃のロック・シーンを既視感のように思い起こさせる曲といえるかもしれない。70年代前半のロックやシンガー・シングライターのアルバムはラスト近くなるとか必ずこんな曲が出てきたような気がする。もっとも同じ頃ポールはこうした音楽をやってはいなかったのだが....。
14. ジャイプールへの旅
インド風味たっぷりのサイケ・ナンバー。ジョージがインドかぶれていた頃から40年近く経ってポールがこんな曲をやるとは....。この曲などポールが集めたメンツにとっては新鮮な対象かもしれないが、ポールにとっては当然「いつかきた道」と感じるんだろうなと思う。それにしても、ポールがインド風な音楽をやると、ジョージのようなダークさより、妙に明るい賑々しさ、アシッドさが表に出てくるのはなかなかおもしろところだ。