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BlogOut @大原

2007年07月24日 22時24分07秒 | others
 今日はいすみ市大原というところに行った。以前は夷隅郡大原町といったのだが、市町村合併でかわったのだ。この市町村合併というもののおかげで、町名だの、役所名だのは「いすみ」がついたものにずいぶんかわったが、既にお役所とは別のロジックで動いているJRはこのあたりは一切変更する気がないらしい。ちょっと前に総武本線の八日市場駅を利用したことがったのだが、近くにある警察署は「八日市場警察」ではなく「香取警察」にかわっていたし、今回降りた大原でも、目的地へ向かう途中で、タクシーの運転手の人に聞いてみたら「大原警察」ではなく、案の定「いすみ警察」になっているとのこと。「千葉県に住んでいて、そんなこと今頃、気がつくなよ」といわそうだが、あらためて現地でそういう変化を目の当たりにすると、妙な感慨とらわれたりする。

 さて、この大原駅だが、外房線の途中駅であると同時に、いすみ鉄道というローカル線の始発駅でもある。このいすみ鉄道というのは大原から房総半島のど真ん中の大多喜駅というところが終点なのだが、そこからは小湊鐵道というこれまた絵に描いたようなローカル線ににつながっていて、それは内房線の五井というところにたどり着くから、調度房総半島を横に縦断するような格好になっている。
 ついでに書くと、このいすみ鉄道、その昔、国鉄時代は木原線という路線名だった。本来、内房線の木更津と大原をつなぐことを意図してつくられた路線だから、そういう名前になったらしいが、なんかの理由で木更津から出ている久留里線(こちらは未だJRだが)の終点である上総亀山とつなげることなく、前述の小湊鐵道とつながってしまったという経緯があったらしい。

 大昔、上総亀山駅にいった時、この木原線と久留里線がつながらかったことを絡めた、横溝正史ばりミステリをつくれないかな....などとぼんやりと夢想したことがあって、そのクライマックスには、ある庄屋にある「開かずの蔵」のようなところに、幻の上総亀山と大多喜をつなぐ線路の残骸がみつかるみたいな設定はどうだろう?などと考えたものだが、本日、大原駅をおりた時にふとそのことを思い出したりした。そういうことを思い出すような風景だったのか、それともまだ梅雨は明けていないものの、うだるのような暑さだったもので、しばらくぼんやりしていたかもしれない(笑)。列車の音に、気がついてみると、到着したいすみ鉄道の単車からは、まごうことなき今時の露出過剰な原色系の女のコたちが何人か降りて来て、「それ。ちげーよ」とか、あれやこれやと大声で話している。私はふと我にかえったのだった。
コメント (1)
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