ジョン・マクラフリン、アル・ディメオラ、パコ・デルシアによる通称スーパー・ギター・トリオの第2作です。前作がライブであったに対して、こちらはスタジオ作、また前作がある種ジャム風なライブ・セッションであったのに比べると、こちらはマクフリンが全体を仕切り、ある程度3者のコラボレートがきちんとした形で実現したというか、また、前作では「地中海の舞踏」を筆頭にライブらしいエキサイティングがインタープレイが随所に見られた訳ですが、本作ではアレンジにせよ、アンサンブルにせよ、ある程度、収斂され作り込まれた印象が強く、ゴリゴリしたインプロビゼーションというより、緊張感とリラクゼーションがほどよくバランスした仕上がりという気もします。
収録された曲は、各人が持ち寄った曲が2つづつの計6曲。アルバム冒頭を飾るマクラフリン作の「アスパン」は随所にマクラフリンらしいインド風なリフを取り混ぜつつも、デ・ルシアのフラメンコ調、ディメオラのエキゾチックな風合いなどをバランスよく配置したこのアルバムを象徴するような作品。2曲目の「オリエント・ブルー組曲」はディメオラらしい作品で、エキゾチックで幻想的なムードに始まり、次第に熱っぽいインタープレイへ発展していくあたりの構成がいかにもディオラ風で楽しめます。デ・ルシアの2曲は他の二人の作品とし違って、あまりジャズのテイストを感じさせない。あえていえばモダン・フラメンコみたいな作品といえましょうか。4曲目の「シチア」のホットさなど、ジャズのインプロビゼーションというより、舞踏の熱さという感じです。
マクラフリン作の5曲目「デビッド」はシャクティの最終作の諸作品を思わせる瞑想的な作品。オーラスに収録されたディメオラ作のタイトル曲は、例のエキゾチックなムードを基調にしつつも、アルバム中もっともエキサイティングな作品で、ギクシャクしたキメの合間に各人の超絶プレイがフィーチャーされてます。
という訳で、全体に低カロリーな分、夜、酒などをなめつつ聴くには音楽を聴くのを無上の楽しみにしている私には、ライブよりこちらの方がとりだす機会が多いです。録音もかなり優秀なので非クラシック系のアコスティック・ソースのチェックにはけっこう重宝します。
収録された曲は、各人が持ち寄った曲が2つづつの計6曲。アルバム冒頭を飾るマクラフリン作の「アスパン」は随所にマクラフリンらしいインド風なリフを取り混ぜつつも、デ・ルシアのフラメンコ調、ディメオラのエキゾチックな風合いなどをバランスよく配置したこのアルバムを象徴するような作品。2曲目の「オリエント・ブルー組曲」はディメオラらしい作品で、エキゾチックで幻想的なムードに始まり、次第に熱っぽいインタープレイへ発展していくあたりの構成がいかにもディオラ風で楽しめます。デ・ルシアの2曲は他の二人の作品とし違って、あまりジャズのテイストを感じさせない。あえていえばモダン・フラメンコみたいな作品といえましょうか。4曲目の「シチア」のホットさなど、ジャズのインプロビゼーションというより、舞踏の熱さという感じです。
マクラフリン作の5曲目「デビッド」はシャクティの最終作の諸作品を思わせる瞑想的な作品。オーラスに収録されたディメオラ作のタイトル曲は、例のエキゾチックなムードを基調にしつつも、アルバム中もっともエキサイティングな作品で、ギクシャクしたキメの合間に各人の超絶プレイがフィーチャーされてます。
という訳で、全体に低カロリーな分、夜、酒などをなめつつ聴くには音楽を聴くのを無上の楽しみにしている私には、ライブよりこちらの方がとりだす機会が多いです。録音もかなり優秀なので非クラシック系のアコスティック・ソースのチェックにはけっこう重宝します。