”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

咀嚼する映画

2013-06-16 18:48:42 | 映画

映画「よみがえりのレシピ」の

先行上映会に伺いました。

Img_7191

 

 

在来作物は、香り豊かで、味が濃く、

特有のえぐみや苦みなども含めて

味わい深い品種がたくさんあります。

 

しかし、同時に

 病気に弱い

 ・形がふぞろい

 ・収量が少ない

などの理由で、生産者が減少し、

失われつつあります。

 

 

この作品は、山形県に受け継がれる在来作物を守り、

次の世代に伝えていくということを

生産者、

「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフ、

そして研究者の江頭宏昌先生

という三者の視点から描いたドキュメンタリー作品です。

 

 

今まで、国内外のドキュメンタリー作品を見ると、

そのあと、深く考え込んでしまったり、

使命感に燃えたりすることが多かったのですが、

この作品を見たあとは、静かな感動に包まれました。

 

 

それは、この作品に出てくる人たちすべてが、

在来作物に対して畏敬の念を抱いているから・・・

ではないでしょうか?

 

誰一人として、

「守ってあげている。」と思っている人はいません。

皆、在来作物に寄り添って、

それぞれの使命を果たしています。

 

 

作品の中で、藤沢かぶ外内島(とのじま)きゅうり

かじる音がコリコリ、ポリポリと響いていました。

映画を見ている私までが

いつの間にか、一緒に咀嚼をしていました。

 

 

会場が明るくなると、近くの席から

「あ~、野菜食べたい!」と言う声が・・・。

みんな、考えることは同じです。

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渡辺監督、井川焼畑倶楽部の望月夫妻によるトークショーも開かれました

 
      

 

私も「在来の味を愉しむ会」のメンバーの一人ですが、

今日の映画を何度も自分の中で咀嚼し、

静岡の在来作物に寄り添い、

愉しんでいきたいと思っています。

 

素晴らしい作品に出逢えて、幸せです。

ありがとうございました。

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