この秋から冬にかけて、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんが値上がりした時、
テレビでよくお見かけする経済評論家の方は、
「この冬はシチューやカレーの回数を減らして、安い白菜を使った鍋を作りましょう。」
と、言っていました。
しかし、食品の値上げが相次ぎ、特に小麦の価格が上昇し、
パン、麺、パスタなどが影響を受けているのにも関わらず、
「パンを食べる回数を減らして、その分お米を食べましょう!」
という声があまり聞こえてきません。
また、「小麦粉の代わりに米粉でパンを作ろう!」という動きも
活発ではないように感じます。
【画像お借りしました。】
その理由を調べてみると、
金子原二郎農林水産相の言葉に尽きるのかなぁと思います。
「コメは我が国で唯一、自給可能な穀物であり、求めやすい価格になっている。
ぜひご飯を食べていただきたい。
主食のコメは食べてもらいたいが、小麦やパンの業界の人たちもいる。
値上げの時にコメをコメをというわけもいかないでしょ。
感情的な問題もあるだろうし。消費者にそれぞれで判断していただくことになる。」
つまり、小麦の関連業界に配慮しているのです。
主食の需要がコメに移れば、さらに小麦の関連業界は厳しくなりかねないので。
また、米粉に関しては、2008年頃、米粉を推進する動きがあり、
コンビニのローソンでも米粉パンが売り出されました。
私も、米粉で色々なお菓子を作りましたが、
米粉100%のものは、ぼそぼそして口当たりが悪く、
時間が経つとすぐに硬くなってしまいました。
結局、小麦粉を一定の割合加えないと、おいしいものは出来ず、
これが米粉パンが普及しない理由かなと考えます。
私は米粉は、小麦粉と合わせてお菓子に使う、あるいは、
揚げ物の衣代わりや、料理のとろみ付けに使っています。
この程度の米粉の使用量では、
とても小麦粉の値上げを補う役には立っていませんね。
早く我慢しないで買い物ができる時が来ますように。