12月12日(木)、遅すぎる朝食をすませて、さて今日はどうしたものかと思いながら、テレビでお昼のNHKニュースを横目に朝刊を斜め読みしておりました
まず午後一番に某方面に郵便物を若干どっさりおくって、それから・・などと考えながら、わが庵の垣根に何となく目をやりましたら、あちらこちらにサザンカ君たちが元気に展開しておりました
よろしければ写真をクリックしてサザンカ君たちを愛でてやってくださいませ
冬本番、わが庵、八重葎庵は当分のあいだ「山茶花庵」に改名するのがいいかもしれないと若干風流ぶっておりましたら、テレビか何かいっております、アナウンサーが淡々とした口調で何かを伝えています
今日午前、法務省は・・・に対して・・・・と発表・・・谷垣法相は・・・このたびの執行・・・
エッ、何! 執行だと?やっぱりそうか!前回は9月だったから・・・
死刑執行のニュースでした、あやうく聞き逃すところでした、二人の死刑確定囚にたいして今日午前死刑を執行したとのニュースでした、今年、2月、4月、9月に次ぐ4回目の執行、前回の執行が9月でしたから、もうそろそろか、国会も閉会したし、正月早々というわけにはいかないし、年4回というハイペースの執行を実現するには・・・今週か来週あたりが危ないとは思ってはいたのですが・・・・
GGIはGIA長官のニャーニャから、死刑が執行されたら、「今や世界の3分の2以上の国が、この前近代的な野蛮な刑罰は行っていない、先進国でまだやっているのは日本と米国だけ、しかも、ここ数年、実際に死刑を執行した国は世界でわずか二十数カ国に過ぎない、こんな恥知らずのことをいつまでやっているのか、もうやめるなさい」と、首相と法相に言い渡すよう命じられておりますので、急きょ、午後の予定は取りやめ、首相と法相への言い渡し文の作成にとりかかりました
セッセセッセと文章作りに励んでおりましたら、わが有能かつ聡明なる若き顧問弁護士より短い短いメールがきました
「上告受理せずです」
う~ん、GGIは一瞬、絶句であります、湖都の市役所の公金垂れ流し違法疑惑裁判であります、一審は全面勝訴、二審は逆転完全敗訴、それで最高裁に望みを託していたのであります
たいして、期待はしていなかったのですけれども・・・不受理か・・・正直申して可能性は小さかったとはいえガックリ、慙愧、慙愧であります、でもわが顧問弁護士氏は大出血サービスで精力的に裁判に取り組んでくれましたので、すぐに労をねぎらう言葉と感謝のことばを連ねて返信のメールを送りました
ここでGGIは本日のやる気を全部使い果たしてしまったのでありましたが、なんとか気力を振り絞って首相と法相への言い渡し文を完成、すぐにFAXで両人に送るととも、どうせほとんご無視されるだろうと思いつつも、報道各社、十社ばかりにも知らせておきました
送り終わったらもう夕闇が迫っておりました、しかしまだ気の進まない作業が残っております、最高裁に蹴られてしまって、これで原告敗訴の判決が確定したことを、知りあいの数名の新聞記者に知らせなければなりません
ああ、うっとうしいことよなあ世の中は、と思っておりましら、新聞社のほうから電話が次々にかかってきました、市役所の方にも知らせがいっていたためでありませう、記者諸氏は無理やりの敗戦の弁を聞き出そうとします、
「負けてしもうたら何を言ってもなあ・・・まあ、敗軍の将、兵を語らずというけど、オレには兵なんていう結構なものおらんしなあ・・・これであの税金の垂れ流し違法ではないということになったけれど、違法でないことは公正であることを意味するわけではない、この税金垂れ流しはとうてい公正な行政行為とは言えない、行政はまず何事にも公正でなければならんのや、違法ではないから、これからも税金垂れ流しはOK、司法のお墨付きや、他の自治体でも安心してマネするところが出てくるやろう、世も末や・・・」
「それより、さっき今日の死刑執行についてFAXを送っておいたやろ、見たか?見たのなら、裁判のことはどうでもいいから、こっちの方を、どんなに小さくてもええから記事にしてくれ」
というわけで、良くない一日が暮れていきました、知人の話によれば、翌日の新聞、何社かが名前を伏せて、市内の某男性(○○歳)の敗戦の弁を載せていたそうです、市側の見解だけで敗戦の弁を一行も報じない、マイニチとかいう新聞もあったそうです、このマイニチさんによれば市側は「この判決確定は同様の問題をかかえている他の自治体に波及効果を及ぼすだろう」などと自慢げに言っているそうです、
死刑のほうは、二つの地方紙がちゃんと小さいけれども掲載していたとのことです、感心々々・・・しか~し、わが可愛さ余って憎さ百倍の大朝日は、死刑のことも裁判のことも、まったく一行も報じておりませんでした、さすが日本を代表するクオリティ・ペーパーであります・・・
グッドナイト・グッドラック!