当地、湖都の膳所城址公園、桜が咲きはじめましたと申しますか、咲き出したと思ったらすぐに満開になりそうな勢いです
昨日の午後、某用件のためにこの公園の近くにある公共施設に出かけました。用事を済ませたら午後5時、大通りの向こうに見える公園の桜が咲き出しているようです。いっしょにいた知人の1人が「天気がいいし、ちょっと公園の桜を見てから帰りませうか」とのたまひましたので付きあうことにしました。
桜、確かにすぐにでも満開になりそうな勢いで咲いてはいたのですが、桜は毎年観ておりますので、まあ結構な景色ではあるけれど、正直言って、わあ!よく咲いたなあと大感激するほどのものではないなあ、などとぼんやり思っておりましたら・・・・
GGIのこの気持ちを見抜いたのでありませうか、この知人、GGIの気持ちをゆり動かす誘惑の言葉を発しました
「GGIよ、桜を観たらここから湖畔沿いにあるいていって君の迎賓館で暮れなずむ湖を眺めながらドイツビールなんかどう?」
そうしましたらGGIが返事しないうちに、もう一人の市外から来た知人が答えてしまいました
「そうしませう、そうしませう、善は急ぎませう!」
多数決でありましたのでGGI、ポケットに手をいれてお金の所在を確かめてから従うことにしました
桜を後にして湖岸沿いの公園をあるいておりましたら、柳が気持ちよさそうに風に揺れているのが目に入りました。柳の若葉というのでせうか、新芽というのでせうか、その爽やかな明るい色彩に感心して眺めておりましたら、「そうかあ、このような様子のことを言うんだなあ」と、永年の謎が少し解けたように思いました
むかしむかし、そのむかし、日本が戦争に敗けてしまって帝都東京から首都東京に変身を開始したころに「夢多き東京」という歌が大流行しておりました(作詞:サトウ・ハチロー 作曲:古関 裕而)
歌詞は以下のとおりです
柳青める日 つばめが銀座に飛ぶ日
誰を待つ心 可愛いガラス窓
かすむは春の青空か あの屋根は
かがやく 聖路加か
はるかに 朝の虹も出た
誰を待つ心 淡き夢の町 東京
ガキンチョであったGGI、そのころ悪ガキたちについて、焼け跡だらけの東京の街を毎日のようにほっつき歩いていたりしていたのですが、この歌詞の最初の部分「柳あおめる」の意味がよく分りませんでした。「あおめる」って何だろうというわけです。その後もず~と昨日になるまでは、わが潜在意識の底に「あおめる」って何だろうという思いが存在しつづけていたのです。そして優に半世紀以上を経て昨日、湖畔の柳が風に、薫風にそよぐ様子を目にして、「そうかあ、そうなのだ・・・これが、柳あおめるかあ、青めるなんだあ、なるほどなあ」と初めて実感したのでありました
などというGGIのヘタクソな説明よりも、今日の写真をクリックしてしかとご覧くださいませ。「柳青める」様子が、春風に気持ちよさそうにたなびいている様子がお分かりいだだけるでありませう
この歌詞で、もうひとつ、大きくなるまで何のことかまったくわからなかったのは「輝く聖路加か」の部分です。アホガキのGGI、「輝くせいろかか」っていったい何のことや、まるでチンプンカンプン、「せいろかか」って、なんだかどもってしまいそうな言葉、いったい何のことやというわけです。長じてすこしカシコクなってから、ああ、そうかあ、高層建築だらけの今の東京都ちがって、見通しのよい東京、「あの光って見える高い建物は聖路加病院の聖堂だろうか」といった意味なのだとやっと納得がいったのでありました。
この歌を聞いてみたい方はユーチューブをご覧くださいませ
最後に、付録として「柳青める」と詠った泣き虫・啄木の短歌を紹介しておきます。故郷の北上川を想って詠んだ句です
《やはらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けと如くに》
ほんとうに啄木さん、泣くのがすきですね・・・砂浜でカニとたわむれて泣いたり、老母をおんぶして泣いたり・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
昨日の午後、某用件のためにこの公園の近くにある公共施設に出かけました。用事を済ませたら午後5時、大通りの向こうに見える公園の桜が咲き出しているようです。いっしょにいた知人の1人が「天気がいいし、ちょっと公園の桜を見てから帰りませうか」とのたまひましたので付きあうことにしました。
桜、確かにすぐにでも満開になりそうな勢いで咲いてはいたのですが、桜は毎年観ておりますので、まあ結構な景色ではあるけれど、正直言って、わあ!よく咲いたなあと大感激するほどのものではないなあ、などとぼんやり思っておりましたら・・・・
GGIのこの気持ちを見抜いたのでありませうか、この知人、GGIの気持ちをゆり動かす誘惑の言葉を発しました
「GGIよ、桜を観たらここから湖畔沿いにあるいていって君の迎賓館で暮れなずむ湖を眺めながらドイツビールなんかどう?」
そうしましたらGGIが返事しないうちに、もう一人の市外から来た知人が答えてしまいました
「そうしませう、そうしませう、善は急ぎませう!」
多数決でありましたのでGGI、ポケットに手をいれてお金の所在を確かめてから従うことにしました
桜を後にして湖岸沿いの公園をあるいておりましたら、柳が気持ちよさそうに風に揺れているのが目に入りました。柳の若葉というのでせうか、新芽というのでせうか、その爽やかな明るい色彩に感心して眺めておりましたら、「そうかあ、このような様子のことを言うんだなあ」と、永年の謎が少し解けたように思いました
むかしむかし、そのむかし、日本が戦争に敗けてしまって帝都東京から首都東京に変身を開始したころに「夢多き東京」という歌が大流行しておりました(作詞:サトウ・ハチロー 作曲:古関 裕而)
歌詞は以下のとおりです
柳青める日 つばめが銀座に飛ぶ日
誰を待つ心 可愛いガラス窓
かすむは春の青空か あの屋根は
かがやく 聖路加か
はるかに 朝の虹も出た
誰を待つ心 淡き夢の町 東京
ガキンチョであったGGI、そのころ悪ガキたちについて、焼け跡だらけの東京の街を毎日のようにほっつき歩いていたりしていたのですが、この歌詞の最初の部分「柳あおめる」の意味がよく分りませんでした。「あおめる」って何だろうというわけです。その後もず~と昨日になるまでは、わが潜在意識の底に「あおめる」って何だろうという思いが存在しつづけていたのです。そして優に半世紀以上を経て昨日、湖畔の柳が風に、薫風にそよぐ様子を目にして、「そうかあ、そうなのだ・・・これが、柳あおめるかあ、青めるなんだあ、なるほどなあ」と初めて実感したのでありました
などというGGIのヘタクソな説明よりも、今日の写真をクリックしてしかとご覧くださいませ。「柳青める」様子が、春風に気持ちよさそうにたなびいている様子がお分かりいだだけるでありませう
この歌詞で、もうひとつ、大きくなるまで何のことかまったくわからなかったのは「輝く聖路加か」の部分です。アホガキのGGI、「輝くせいろかか」っていったい何のことや、まるでチンプンカンプン、「せいろかか」って、なんだかどもってしまいそうな言葉、いったい何のことやというわけです。長じてすこしカシコクなってから、ああ、そうかあ、高層建築だらけの今の東京都ちがって、見通しのよい東京、「あの光って見える高い建物は聖路加病院の聖堂だろうか」といった意味なのだとやっと納得がいったのでありました。
この歌を聞いてみたい方はユーチューブをご覧くださいませ
最後に、付録として「柳青める」と詠った泣き虫・啄木の短歌を紹介しておきます。故郷の北上川を想って詠んだ句です
《やはらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けと如くに》
ほんとうに啄木さん、泣くのがすきですね・・・砂浜でカニとたわむれて泣いたり、老母をおんぶして泣いたり・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!