今日はまずみなさんへ質問でございます
「腐敗認識指数」なるものがあることをご存知でせうか?
世の中には国際的な比較が示されているいろいろなランキングが存在していますね。そのなかの一つに私たちの日常生活にも関係している「報道自由度ランキング」というものがあることをご存知の方もおられることでありませう。「国境なき記者団」(本部パリ)が毎年発表するランキングです
このランキング、2020年現在のランキングが昨年4月半ばに公表されており、日本は180カ国中66位でありました(一位は4年連続でノルウェー、2,3,4位も北欧諸国、最下位は北朝鮮)。このランキングからしますと、日本の場合、最近は「文春特報部」なんかが活躍しているようではありますけれども、最近の日本の社会、私たちが思っている以上に報道の自由は存在していない、つまり、あまりいい国ではないということになります。
しかしながら、かつて、いっときはそうではありませんでした。民主党政権時代にはそれまでの最高記録、つまり世界で11位を記録したことがあるのです!でも、安倍政権になってからはランキングはだだ下り、降下する一方、今に至っているのです。まことに恥ずかしき話です。
日経新聞が伝えているところでは、日本に関して「編集部門が、経済的利益を優先する巨大な『系列』の方針に左右される状況が続いている」と指摘されているそうです。なかなか的を得た指摘です。日本の大メディアの記者さんたち、さぞかし耳が痛いことでありませう。ご指摘のとおり、天下の大朝日さんや読売さんなどは放送業界を傘下に置いたりリッパなビルを建てたり、派手なイベントをやったりと、世界的に著名なニューヨークタイムズやワシントンポストなどの欧米の新聞社よりはずっとずっと「大企業」なのです。
かように日本における報道の自由の現状はお寒い限りなのですが、まだ日本がもっとましな位置を占めているランキングも存在しています。それは「腐敗認識指数」と称されるランキングです。このランキング、初耳の方もおられることでありませう。このランキングはウィキペディアさんによりますと以下のように説明されています。
《腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index, CPI)とは、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が1995年以来毎年公開しているもので、世界各地の公務員と政治家が、どの程度汚職していると認識できるか、その度合を国際比較し、国家別に順位付けしたものである》。ただし、「認識」でありますから汚職の摘発件数などを指しているわけではありません。各国における汚職の状況調査といったものでありませう
つまり、このランキングは政治家やお役人による汚職度の世界ランキングであります。ランキングはこのような分野の専門家や汚職の現場に遭遇する機会があるビジネスマンなどを対象に調査を行い、その結果に基づいて決めているそうです
さて、このランキングで日本はどこに位置しているでせうか・・・このランキングは100満点で何点とれているかという形で示されています。得点が高いほど汚職が少ないということになります
上記のウィキペディアさんによりますと、2015年は一位がデンマーク(得点91点)、そして報道自由度ランキングと同様に北欧諸国が上位を占めております。さあて日本は・・・2015年は18位、得点は75点、ここ数年70点台を標榜しています。みなさん、報道自由度のランキングほどには悪くないとホッとされたのではないかと思うのですが・・・
実はあまり安心ではできないのです。と申しますのは民主主義国家といえる主要な先進国のなかでは、これでも最下位に近いのです。日本よりも下位にある主要な先進国はフランスぐらいなものなのです(先進国クラブであるOECDに加盟しているのは34か国ですから、OECDではやっとこさ中ぐらいのランキングということになります)。つまり我がニッポン、結構汚れが目立っているということなのでのです。汚職にかんしてはそれほど胸を張れる状況にはないのです。
それに、日本人に評判のよいあのおフランス、結構汚職まみれなんですね。そういえば、元大統領のサルコジさん、この三月のはじめに、汚職罪で禁錮3年(うち執行猶予2年)の判決を言い渡されていますね。フランスで大統領経験者が実刑判決を受けたのは初めだそうです。また、アジアの国の中では、韓国や台湾などが日本より下位に位置しております。
わが日本、いつになっても自治体における官製談合などは跡を絶たずしょっちゅう新聞ダネになっていますね。また、最近では福島原発事故・東日本大震災の後始末や復興に三十数兆円ものおカネが湯水のごとく投入されており、これが汚職の種になってはいないかと心配されます。たとえば福島原発事故後の除染作業に関しては、元請けのゼネコンや下請け企業がいままでに考えられないような大儲けをしているなどと報じられたりしており、何やら腐敗臭が濃厚であります。これらのことを考えますと、日本の実態はこの18位というランキングをさらに下回っているのではないかとも思われます。
それに上記のランキングは2015年のものであり、何とか18位を占めているのですが、その後は現在に至るまでアベ君によるモリ・カケ事件以来、最近の現首相がらみの総務省役人接待スキャンダルに至るまで汚職臭がプンプンしていることを考えますと、また、このたびのオリンピックもおカネで買ったのではないかと疑われている(フランスの検察当局が捜査しているとされています)ことなども考えますと、今後は日本の腐敗認識指数はさらに大きくランキングを下げることになるかもしれません
もちろん、この種のランキングなるものは何を比較の指標に選ぶかにより変化しますから、報道自由ランキングによる評価も汚染認識指数による評価も、絶対的なものではありません。でも、このようなランキングは無意味なものではなく、日本の社会実態を考えるにあたって、何らかの手掛かりになることも確かでありませう
GGI、この二つのランキングを眺めていて、どうやら報道の自由度が低いほど汚染認識指数も思わしいものではない、つまり報道の自由が乏しいところでは汚職も生じやすいのではないか、という当然と言えば当然の結論に達してしまいました。みなさんはいかがお考えでせうか?
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
今日の写真は本文とは関係ありませぬ。わがガーデンで咲き始めた清らかなるアンズの花です。よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!
「腐敗認識指数」なるものがあることをご存知でせうか?
世の中には国際的な比較が示されているいろいろなランキングが存在していますね。そのなかの一つに私たちの日常生活にも関係している「報道自由度ランキング」というものがあることをご存知の方もおられることでありませう。「国境なき記者団」(本部パリ)が毎年発表するランキングです
このランキング、2020年現在のランキングが昨年4月半ばに公表されており、日本は180カ国中66位でありました(一位は4年連続でノルウェー、2,3,4位も北欧諸国、最下位は北朝鮮)。このランキングからしますと、日本の場合、最近は「文春特報部」なんかが活躍しているようではありますけれども、最近の日本の社会、私たちが思っている以上に報道の自由は存在していない、つまり、あまりいい国ではないということになります。
しかしながら、かつて、いっときはそうではありませんでした。民主党政権時代にはそれまでの最高記録、つまり世界で11位を記録したことがあるのです!でも、安倍政権になってからはランキングはだだ下り、降下する一方、今に至っているのです。まことに恥ずかしき話です。
日経新聞が伝えているところでは、日本に関して「編集部門が、経済的利益を優先する巨大な『系列』の方針に左右される状況が続いている」と指摘されているそうです。なかなか的を得た指摘です。日本の大メディアの記者さんたち、さぞかし耳が痛いことでありませう。ご指摘のとおり、天下の大朝日さんや読売さんなどは放送業界を傘下に置いたりリッパなビルを建てたり、派手なイベントをやったりと、世界的に著名なニューヨークタイムズやワシントンポストなどの欧米の新聞社よりはずっとずっと「大企業」なのです。
かように日本における報道の自由の現状はお寒い限りなのですが、まだ日本がもっとましな位置を占めているランキングも存在しています。それは「腐敗認識指数」と称されるランキングです。このランキング、初耳の方もおられることでありませう。このランキングはウィキペディアさんによりますと以下のように説明されています。
《腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index, CPI)とは、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が1995年以来毎年公開しているもので、世界各地の公務員と政治家が、どの程度汚職していると認識できるか、その度合を国際比較し、国家別に順位付けしたものである》。ただし、「認識」でありますから汚職の摘発件数などを指しているわけではありません。各国における汚職の状況調査といったものでありませう
つまり、このランキングは政治家やお役人による汚職度の世界ランキングであります。ランキングはこのような分野の専門家や汚職の現場に遭遇する機会があるビジネスマンなどを対象に調査を行い、その結果に基づいて決めているそうです
さて、このランキングで日本はどこに位置しているでせうか・・・このランキングは100満点で何点とれているかという形で示されています。得点が高いほど汚職が少ないということになります
上記のウィキペディアさんによりますと、2015年は一位がデンマーク(得点91点)、そして報道自由度ランキングと同様に北欧諸国が上位を占めております。さあて日本は・・・2015年は18位、得点は75点、ここ数年70点台を標榜しています。みなさん、報道自由度のランキングほどには悪くないとホッとされたのではないかと思うのですが・・・
実はあまり安心ではできないのです。と申しますのは民主主義国家といえる主要な先進国のなかでは、これでも最下位に近いのです。日本よりも下位にある主要な先進国はフランスぐらいなものなのです(先進国クラブであるOECDに加盟しているのは34か国ですから、OECDではやっとこさ中ぐらいのランキングということになります)。つまり我がニッポン、結構汚れが目立っているということなのでのです。汚職にかんしてはそれほど胸を張れる状況にはないのです。
それに、日本人に評判のよいあのおフランス、結構汚職まみれなんですね。そういえば、元大統領のサルコジさん、この三月のはじめに、汚職罪で禁錮3年(うち執行猶予2年)の判決を言い渡されていますね。フランスで大統領経験者が実刑判決を受けたのは初めだそうです。また、アジアの国の中では、韓国や台湾などが日本より下位に位置しております。
わが日本、いつになっても自治体における官製談合などは跡を絶たずしょっちゅう新聞ダネになっていますね。また、最近では福島原発事故・東日本大震災の後始末や復興に三十数兆円ものおカネが湯水のごとく投入されており、これが汚職の種になってはいないかと心配されます。たとえば福島原発事故後の除染作業に関しては、元請けのゼネコンや下請け企業がいままでに考えられないような大儲けをしているなどと報じられたりしており、何やら腐敗臭が濃厚であります。これらのことを考えますと、日本の実態はこの18位というランキングをさらに下回っているのではないかとも思われます。
それに上記のランキングは2015年のものであり、何とか18位を占めているのですが、その後は現在に至るまでアベ君によるモリ・カケ事件以来、最近の現首相がらみの総務省役人接待スキャンダルに至るまで汚職臭がプンプンしていることを考えますと、また、このたびのオリンピックもおカネで買ったのではないかと疑われている(フランスの検察当局が捜査しているとされています)ことなども考えますと、今後は日本の腐敗認識指数はさらに大きくランキングを下げることになるかもしれません
もちろん、この種のランキングなるものは何を比較の指標に選ぶかにより変化しますから、報道自由ランキングによる評価も汚染認識指数による評価も、絶対的なものではありません。でも、このようなランキングは無意味なものではなく、日本の社会実態を考えるにあたって、何らかの手掛かりになることも確かでありませう
GGI、この二つのランキングを眺めていて、どうやら報道の自由度が低いほど汚染認識指数も思わしいものではない、つまり報道の自由が乏しいところでは汚職も生じやすいのではないか、という当然と言えば当然の結論に達してしまいました。みなさんはいかがお考えでせうか?
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
今日の写真は本文とは関係ありませぬ。わがガーデンで咲き始めた清らかなるアンズの花です。よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!