アベ君はモリ・カケ問題でウソをつきっぱなしであることは広く国民の知るところですが、これらのウソを大きく上回る桁違いの大ウソ、彼がこれまでについた最大のウソ、それは空母の建造についてのウソです。
空母はどう言いわけしようが攻撃型兵器であり、いわゆる「専守防衛」の原則に反する装備、したがって憲法に違反する装備であることは明らかです。しかしながら、アベ君は空母を持つことなど考えてもいない、検討もしていないと明言しておきながら、舌の根も乾かないうちに空母を持つ方針を決定したのです。これがウソでなくて何でありませうか・・・
海上自衛隊は2014年8月6日、終戦記念日に、「ヘリ空母」と称する自衛艦「いずも」を進水させました。このとき、日本のメディアはほとんど報道しなかったのですが。中国と韓国の関係筋は、「いずも」は実質的に「空母」であり専守防衛を逸脱していると警戒感を露わにしていました。なかでも中国は、あの「上海事変」のときに上海を砲撃したのが帝国海軍の戦艦「出雲」であったことから、よりによって8月6日に同名の自衛艦を進水させたことに非常な不快感を表明していました。
しかし、日本政府も日本のメディアも、この中国と韓国の非難を無視していました。どうせ何かあると日本を敵視しがちな中国や韓国のことだ、耳を傾ける必要なんかないというわけでありませう。一方、自衛隊筋は当時、ヘリ空母「いずも」は哨戒用や救難用のヘリを搭載するだけであり攻撃型の装備ではない、したがって専守防衛の原則を逸脱するものではない、と明言していました。
そして、2017年末、国会で「ヘリ空母《いずも》を空母に改装することを検討しているのではないか」と尋ねられて、アベ君はこの指摘を言下に否定しました。
ところが、それからわずか一年後の昨年末、アベ君は「いずも」を空母に改修する方針を閣議決定してしまったのです。メディアの報道は以下のとおりです。
《安倍内閣は12月18日に、「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画(中期防)」を閣議決定した。 その中で、少なからぬ新聞、テレビが問題としたのは、海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を改修し、戦闘機が離着陸できるようにするという方針を打ち出したことだ。(週刊朝日)》。
ところが、実は現場は、すなわち海上自衛隊は、建造費1200億円もを要する「いずも」の設計段階から「空母化」することを念頭において着々と計画を進めていたのです。
この間の事情について2018年2月23日の朝日新聞が「空母化、設計時から想定、海自幹部の証言」と題した記事を掲載しています。
証言によれば、当初から空母化を考えていたため、搭載機を格納庫から甲板に運ぶためのエレベータは次期戦闘機と目される米国製のF35型戦闘機の大きさに合わせて作られており、また短距離離陸・垂直着陸式戦闘機であるF35Bの搭載に備えて、甲板は着陸時の高熱に耐える塗料が施されているとされています。
つまり、このたびの閣議決定でこれから「空母化」に着手するとしてはいるものの、実際には「空母化」の大半はすでに完了済みなのです!(あとは船首部分を戦闘機の離陸により適した形状に改装しさえすればいいのです)。ですから、この閣議決定は実質的には現場の海上自衛隊がすでに行ってしまっている「空母化」という既成事実の追認に過ぎないのです。
通常、重要な防衛装備は国の「防衛大綱」や「中期防衛計画」に基づいて計画され整備されるものなのですが、未だこれらの国の計画に盛り込まれていない装備である空母を自衛隊は勝手に計画し建造していたのです。文民統制がどうのこうのと言った程度の問題ではありませぬ。現場の暴走、それを知っていながら黙認(=実質的な承認)、そしてこのたび「空母化方針」を閣議決定することで既成事実に事後承認というお墨付きを与える・・・このような事態、とても法治国家などとは申しませぬ。「軍部」の暴走は戦前だけの話ではないのです。
アベ君は明治維新以来の強烈な「大国」願望主義(日本は大国である、大国でなければならない)の熱烈な信奉者でありますので、自衛隊による《暴走》を知っていて黙認したあげく、このたび堂々と空母化を決定したのでありませう。
アベ君などの大国主義者が考える「大国」の重要な要件のひとつはもちろん「大国」にふさわしいそれなりの軍備を有していることです。そして二次大戦後、大国であることの軍備上の象徴は、空母と核ミサイルです。ですから、このたびの「空母化」方針の閣議決定でアベ君は大きな願望のひとつを実現することができるのです。
アベ君は大満足でありませう。残るは核ミサイルですが、ミサイルのほうは、「イプシロン」というミサイルに適しており、いつでもミサイルに転用可能なロケットを日本はすでに持っています。あとは核弾頭だけ、米国が許しさすればいつでも核武装は短期間に実現可能です
(ここで話題がそれますが、自民党政権が今や将来性がまったくない原発の保有に未だに強くこだわっていることの大きな理由の一つは、いつでも核ミサイルを保有することができるように、核技術を保有・維持しておきいということだと考えられます。日本が当面は核兵器と保有しないが、常に保有に備えておくことを方針とすることが、かつての外交政策大綱に明記されています。たとえば使用済み燃料の再処理、これは核兵器製造のためのプルトニウムを得るために欠かすことのできない技術でもあるのです)
「いずも」の空母化が、専守防衛の原則に反するものであり憲法違反ではないか、という批判が起きるのを恐れて、中期防衛計画では《「いずも」は、改修はするが、普段は対潜水艦哨戒ヘリを搭載し、戦闘機は必要な場合だけの運用だから攻撃型空母ではない》などと言っておりますが、これは詭弁であり苦しい弁解に過ぎませぬ。「防衛型空母」などと言いたいのでせうが、そんな攻撃型空母とか防衛型空母などという区分は、軍事用語には存在しておりませぬ。空母というのは自国から遠く離れた場所で敵軍と戦うための装備です。ですから空母はすべからく攻撃のための軍事的手段以外の何物でもありませぬ。
海上自衛隊は当初から「ヘリ空母」を建造すると偽って実際には「空母」の建造を意図し実行に移したというのが事の真実でありませう。1200億円という膨大な国費を使って、国民の目を欺いて空母を建造したのです。一千億円以上もの公金を目的外の事柄に勝手に使ってしまったのですから、これは犯罪そのものです。きわめて悪質な組織的犯罪です。
現場で勝手に未だ国の計画には盛り込まれていない、従来の政府の方針や憲法に違反する重大な軍事的計画や政策を勝手に実行に移すことを黙認していたことは単なるウソつきで済む問題ではありません、国を危うくする大不祥事です。大臣をはじめとして防衛省幹部の即刻辞任だけでは済む話ではありません。安倍内閣の総辞職に値する問題です。むかしふうに申しあげれば、これは万死に値する悪行、悪質極まる国家的詐欺行為です。
戦前であれば、このような統帥権の侵犯ともいうべき不祥事が起きた場合、軍の関係者は即刻軍法会議(軍事裁判)の対象とされ、場合によっては死罪とされたことでありませう
ところが日本のメディアはいっときは多少問題にしたものの、その後は静かであります、政界も野党諸氏も含めて静かであります、市民も静かであります、静かすぎます、異常です。一方、三菱重工あたりの軍需産業関係者は、これはラッキーチャンス、軍備のなかで一番カネのかかる兵器、一隻で一千億円以上もする空母のさらなる建造を期待していることでありませう・・・
かようなしだいでGGI、まったくのゴマメの歯ぎしりかもしれませんが、久しぶりにアベ君宛のハガキをつくってばら撒こうかなあと思っております。「空母化」反対の意思表明のハガキです。
「いずも」の後に、「いずも」と同型の同じく「ヘリ空母」と称される、自衛艦のなかで最も大型の自衛艦「かが」がすでに進水・就役しています。「かが」もいずれ空母化されることになるのは間違いないでありませう・・・・(「かが」という名称も戦前の軍艦「加賀」に由来したものです)。
これまでに何度も「いずも」の空母化の話をこの日記に書いています。読んでもいいよと思われる方はご覧になってください。
今日の写真は太平洋上で米海軍の空母「ジョージ・ワシントン」と並走する「いずも」の写真を使った空母化反対のハガキの試作品を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になってくださいませ。「いずも」は「ジョージ・ワシントン」よりやや小さいものの、米空母見劣りしないリッパな「空母」であることが一目瞭然であることを、この写真からご理解いただけることと思います
このハガキの宛先は以下のとおりです。
100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1 内閣官房内閣広報室
安倍晋三総理大臣殿、岩屋毅防衛大臣殿
よろしければあなたもアベ君に何か直言してみてください!
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
空母はどう言いわけしようが攻撃型兵器であり、いわゆる「専守防衛」の原則に反する装備、したがって憲法に違反する装備であることは明らかです。しかしながら、アベ君は空母を持つことなど考えてもいない、検討もしていないと明言しておきながら、舌の根も乾かないうちに空母を持つ方針を決定したのです。これがウソでなくて何でありませうか・・・
海上自衛隊は2014年8月6日、終戦記念日に、「ヘリ空母」と称する自衛艦「いずも」を進水させました。このとき、日本のメディアはほとんど報道しなかったのですが。中国と韓国の関係筋は、「いずも」は実質的に「空母」であり専守防衛を逸脱していると警戒感を露わにしていました。なかでも中国は、あの「上海事変」のときに上海を砲撃したのが帝国海軍の戦艦「出雲」であったことから、よりによって8月6日に同名の自衛艦を進水させたことに非常な不快感を表明していました。
しかし、日本政府も日本のメディアも、この中国と韓国の非難を無視していました。どうせ何かあると日本を敵視しがちな中国や韓国のことだ、耳を傾ける必要なんかないというわけでありませう。一方、自衛隊筋は当時、ヘリ空母「いずも」は哨戒用や救難用のヘリを搭載するだけであり攻撃型の装備ではない、したがって専守防衛の原則を逸脱するものではない、と明言していました。
そして、2017年末、国会で「ヘリ空母《いずも》を空母に改装することを検討しているのではないか」と尋ねられて、アベ君はこの指摘を言下に否定しました。
ところが、それからわずか一年後の昨年末、アベ君は「いずも」を空母に改修する方針を閣議決定してしまったのです。メディアの報道は以下のとおりです。
《安倍内閣は12月18日に、「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画(中期防)」を閣議決定した。 その中で、少なからぬ新聞、テレビが問題としたのは、海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を改修し、戦闘機が離着陸できるようにするという方針を打ち出したことだ。(週刊朝日)》。
ところが、実は現場は、すなわち海上自衛隊は、建造費1200億円もを要する「いずも」の設計段階から「空母化」することを念頭において着々と計画を進めていたのです。
この間の事情について2018年2月23日の朝日新聞が「空母化、設計時から想定、海自幹部の証言」と題した記事を掲載しています。
証言によれば、当初から空母化を考えていたため、搭載機を格納庫から甲板に運ぶためのエレベータは次期戦闘機と目される米国製のF35型戦闘機の大きさに合わせて作られており、また短距離離陸・垂直着陸式戦闘機であるF35Bの搭載に備えて、甲板は着陸時の高熱に耐える塗料が施されているとされています。
つまり、このたびの閣議決定でこれから「空母化」に着手するとしてはいるものの、実際には「空母化」の大半はすでに完了済みなのです!(あとは船首部分を戦闘機の離陸により適した形状に改装しさえすればいいのです)。ですから、この閣議決定は実質的には現場の海上自衛隊がすでに行ってしまっている「空母化」という既成事実の追認に過ぎないのです。
通常、重要な防衛装備は国の「防衛大綱」や「中期防衛計画」に基づいて計画され整備されるものなのですが、未だこれらの国の計画に盛り込まれていない装備である空母を自衛隊は勝手に計画し建造していたのです。文民統制がどうのこうのと言った程度の問題ではありませぬ。現場の暴走、それを知っていながら黙認(=実質的な承認)、そしてこのたび「空母化方針」を閣議決定することで既成事実に事後承認というお墨付きを与える・・・このような事態、とても法治国家などとは申しませぬ。「軍部」の暴走は戦前だけの話ではないのです。
アベ君は明治維新以来の強烈な「大国」願望主義(日本は大国である、大国でなければならない)の熱烈な信奉者でありますので、自衛隊による《暴走》を知っていて黙認したあげく、このたび堂々と空母化を決定したのでありませう。
アベ君などの大国主義者が考える「大国」の重要な要件のひとつはもちろん「大国」にふさわしいそれなりの軍備を有していることです。そして二次大戦後、大国であることの軍備上の象徴は、空母と核ミサイルです。ですから、このたびの「空母化」方針の閣議決定でアベ君は大きな願望のひとつを実現することができるのです。
アベ君は大満足でありませう。残るは核ミサイルですが、ミサイルのほうは、「イプシロン」というミサイルに適しており、いつでもミサイルに転用可能なロケットを日本はすでに持っています。あとは核弾頭だけ、米国が許しさすればいつでも核武装は短期間に実現可能です
(ここで話題がそれますが、自民党政権が今や将来性がまったくない原発の保有に未だに強くこだわっていることの大きな理由の一つは、いつでも核ミサイルを保有することができるように、核技術を保有・維持しておきいということだと考えられます。日本が当面は核兵器と保有しないが、常に保有に備えておくことを方針とすることが、かつての外交政策大綱に明記されています。たとえば使用済み燃料の再処理、これは核兵器製造のためのプルトニウムを得るために欠かすことのできない技術でもあるのです)
「いずも」の空母化が、専守防衛の原則に反するものであり憲法違反ではないか、という批判が起きるのを恐れて、中期防衛計画では《「いずも」は、改修はするが、普段は対潜水艦哨戒ヘリを搭載し、戦闘機は必要な場合だけの運用だから攻撃型空母ではない》などと言っておりますが、これは詭弁であり苦しい弁解に過ぎませぬ。「防衛型空母」などと言いたいのでせうが、そんな攻撃型空母とか防衛型空母などという区分は、軍事用語には存在しておりませぬ。空母というのは自国から遠く離れた場所で敵軍と戦うための装備です。ですから空母はすべからく攻撃のための軍事的手段以外の何物でもありませぬ。
海上自衛隊は当初から「ヘリ空母」を建造すると偽って実際には「空母」の建造を意図し実行に移したというのが事の真実でありませう。1200億円という膨大な国費を使って、国民の目を欺いて空母を建造したのです。一千億円以上もの公金を目的外の事柄に勝手に使ってしまったのですから、これは犯罪そのものです。きわめて悪質な組織的犯罪です。
現場で勝手に未だ国の計画には盛り込まれていない、従来の政府の方針や憲法に違反する重大な軍事的計画や政策を勝手に実行に移すことを黙認していたことは単なるウソつきで済む問題ではありません、国を危うくする大不祥事です。大臣をはじめとして防衛省幹部の即刻辞任だけでは済む話ではありません。安倍内閣の総辞職に値する問題です。むかしふうに申しあげれば、これは万死に値する悪行、悪質極まる国家的詐欺行為です。
戦前であれば、このような統帥権の侵犯ともいうべき不祥事が起きた場合、軍の関係者は即刻軍法会議(軍事裁判)の対象とされ、場合によっては死罪とされたことでありませう
ところが日本のメディアはいっときは多少問題にしたものの、その後は静かであります、政界も野党諸氏も含めて静かであります、市民も静かであります、静かすぎます、異常です。一方、三菱重工あたりの軍需産業関係者は、これはラッキーチャンス、軍備のなかで一番カネのかかる兵器、一隻で一千億円以上もする空母のさらなる建造を期待していることでありませう・・・
かようなしだいでGGI、まったくのゴマメの歯ぎしりかもしれませんが、久しぶりにアベ君宛のハガキをつくってばら撒こうかなあと思っております。「空母化」反対の意思表明のハガキです。
「いずも」の後に、「いずも」と同型の同じく「ヘリ空母」と称される、自衛艦のなかで最も大型の自衛艦「かが」がすでに進水・就役しています。「かが」もいずれ空母化されることになるのは間違いないでありませう・・・・(「かが」という名称も戦前の軍艦「加賀」に由来したものです)。
これまでに何度も「いずも」の空母化の話をこの日記に書いています。読んでもいいよと思われる方はご覧になってください。
今日の写真は太平洋上で米海軍の空母「ジョージ・ワシントン」と並走する「いずも」の写真を使った空母化反対のハガキの試作品を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になってくださいませ。「いずも」は「ジョージ・ワシントン」よりやや小さいものの、米空母見劣りしないリッパな「空母」であることが一目瞭然であることを、この写真からご理解いただけることと思います
このハガキの宛先は以下のとおりです。
100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1 内閣官房内閣広報室
安倍晋三総理大臣殿、岩屋毅防衛大臣殿
よろしければあなたもアベ君に何か直言してみてください!
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!