昨日、天気予報は寒波襲来、雪になるとのことでした。でも午前十時、未だ寝ぼけまなこでいたころは天気良好青空、陽が射していました。
なんだ、いい天気じゃないかと思っていましたら、トントン、勝手口をノックする音、誰だろうと思ったら作業着姿の青年、「水道のメータ取り替えに来ました。10分ほど水道を止めます、よろしいですか」「どうぞ、ご苦労さま」「作業が終わったら知らせますから、しばらく水道流しっぱなしにしてから使ってください」。この寒いなか、青年はテキパキ仕事をこなし、やがて完了、すぐに去っていきました。GGIにはまったくまねができないテキパキ振りにいたく感心、わが身の怠惰ぶりを恥じてしまいました
次いで琵琶湖汽船さんの予約係に電話。一昨日某謀議を行いましたときに、雪見船に乗って湖都から湖を縦断、湖北長浜の盆梅展を見に行きたいという厄介なることを強く希望する謀議参加者が続出、午後5時過ぎに謀議場から琵琶湖汽船の予約係に電話しましたら「本日は営業を終了しました・・・」などというつれない録音テープの声。では、ということでGGIがあらためて電話し直したのです。
「あの~昨日電話したのですがカクカクシカジカ、2月は毎日船が出ていると聞いたのですが・・」、女性の声がテキパキ。「いえ、二月は土日月と祝日は出港しますが、その他の日は15人以上の予約があれば船を出します」「えっ、それなら予約しても15人に満たない場合はダメなわけ?」「さようです、平日を予約された場合は予約日の3日前に出港するかどうかお知らせします、ですから平日に出港するかどうかは保障できません」「そうかあ、なんかつれないなあ、いまのところ8人だけど、2月○日、なんとかならないの?」「せっかくですがお約束できまかねます」「なんや、君、つれないなあ、じゃあ、とりあえず予約はしておくから」「わかりました、乗船料は3000円ですが、帰りはJRになさってJRの関西ワンデ-パスをご利用されるとJR代も含めて3600円、お得です、お弁当もございます、1500円」。かようなしだいで予約はしたのですが、この汽船会社、戦前からある古い会社、もうひとつやる気がないというか殿さま商売というか営業に不熱心というかノンビリとしているというか・・・
やれやれと思って電話を切り庭に目をやりましたら小雪がちらつきはじめていました。午後、あいわからず参加者が長期低落傾向を示して歯止めがかからない脱原発の市民ウォークなるものを行うことになっていました。でも、この様子では天候急激悪化、本格的な雪になるかもしれないなあ、それに気温も低い、というわけでダラ~と裾の長いベンチコートを着ていくことにしました。出かける準備をしていましたら、僻地の住人から電話、「当地、今日は悪天候、雪しきりに降下、すでに積雪十数センチ、私と某氏は安全を期してデモは欠席」、まあ、しかたありませぬ・・・その他にも欠席者が出ることでありませう
午後1時過ぎ、デモの出発点、JRの駅前に到着。昨日の日記で紹介しました市民の手による「放射能マップ」という本をPRするチラシを参加諸氏に配っておりましたら、デモに参加することにしていた某氏から電話、「さっきデモの解散地点近くのパーキングに車を止めて下りてしばらく行ったところで転んでしまった。右肩を強打、右半身激痛、なんとか集合地点まで歩いていくけれど遅れるから・・・」、待つこと十数分、転んだ当人、ヨロヨロと這うようにして到着、「右肩がまったく動かない、右半身もいたくて・・・」「そうかあ、痛そうやなあ、これではデモはとても無理、すぐに病院にいったほうがええ、市民病院が近い、えっと、今日は土曜日か、でも土日は救急外来がやってるはず、いま電話で聞いてみるから」「もしもし市民病院ですか、今日は救急外来は・・・」「やっています、救急部門に電話をつなぎます」というわけで、近くいた別の親しい知人を捕まえて「君、運転できるやろ」「できる」「それなら、まず駅前、あそこにタクシー停まっているからつかまえて、この転倒者の車が止めてあるところまで二人でいって、必要なものとってからタクシーかこの転倒者の車で市民病院の救急外来に連れて行ってくれ、病院にはさっき電話しておいたから」「わかりました」
かようなしだいで転倒者を知人に託してデモは出発、途中から風が強まり雪が降りはじめました、GGIはいつものとおり最後尾をぶらぶら歩いていたのですが、さらに後ろから取材に来ていた某地方紙の記者さんが近づいてきて「あなたはこのデモのチラシに書いてある呼びかけ人の一人のGGIさんですよね」「いちおうそういうことになってるけど・・・」「すこしお話しをきかせていただきたいのですが・・・」「あまりややこしい質問でせんといてね、オレ、頭脳不明晰、口から出まかせ人間やから」
「そうおっしゃらずに・・・あの~いつごろからこのデモを?」「フクシマ事故のあと2011年の五月から、だいたい毎月一回土曜日の午後にやってるけど」「デモを行う意図は?」「そういうムズカシイ質問が一番困るんや・・・あのなあ、このデモやろうという言いだしっぺはオレじゃない、実はある人物が原発事故からひと月ほどあとに、京都ではもうデモやってはる、湖都でもやらんと恥ずかしいでえ、GGIなんとかしなさいとオレに命令したのや、それで始めたのやけど、この言いだしっぺの人物は日本オバちゃん党員の元気オバサン、でも数年後に突然死してしもうた、それでしかたなく・・・で、今に至っているというわけ」「なぜデモやるのかと聞かれてもなあ、できるだけいろんな市民に自由に参加してほしいとオレは思っているのやけど、現実はかならずしもなあ・・・まあ、ご覧のとおりや、今日は二十数人・・・とにかく正直いって、あの福島第一原発の大事故から8年、風化しつつあることは否めない事実や、とりわけ西日本では。だからデモやってどんな効果があるのか、実効性ということを考えると、まあ実効性は限りなくゼロに近いなあ、だから、まあ、私たち市民は原発問題をわすれていませんよ、と自己確認のためにやっているみたいなものとちゃうかなあ・・・」。
こんなあいまいな意志薄弱な説明されて記者さんはどう記事にしたらいいのか迷ってしまい困るだけ、記事は没になってしまうかもしれませぬ。でもGGIの責任ではありませぬ・・・記者さん、どうか許してくださいね・・・
関電湖国営業所のビルの前で、GGIの隣を歩いていた、高校時代は応援団長だったという体格のよい人物が、他を圧する大声でビルに向かって叫びました、「お~い、よく聞けえええ、関電に未来はないぞおおおお!わかったかあ!」。さすがに元応援団長、GGIはその轟き渡る美声に感心してしまいました、彼の大声は向かいのベンツのショールームのガラス張りの壁に反射して関電ビルを直撃していました。
関電ビルの前を通り過ぎ、やがて湖岸の解散地点にちかづきますと、風が一段と激しく吹き付け、湖には白波が立っています。雪も激しくなってきました
比叡おろしの突風が来襲、GGIじまんの「虹の旗」として有名なピースフラッグを持って歩いていた人物の手から旗をもぎ取ってしまいました。旗は空中を強風に乗ってヒラヒラ、何人かが捕まえようとしましたが失敗、しかしデモの後ろからついて歩いていた警備のお巡りさんが最後に片手で見事にキャット、このファインプレーに拍手がわきました
解散地点でここしばらく姿を見なかった知人に出会いました。以前、デモでであったときに「GGIさん、ボク、癌の診断を下されました、しばらくは検査などでいろいろあるからお会いできないと思います」と言っていました
GGIよりいくつか年上らしき温厚で物静かなな本物のジェントルマン、元小児科医です。気になっていましたのでその後の様子をうかがいました。「結局肺ガンでした、ボクはタバコ吸いません、タバコによるものとは異なる種類の肺ガンです。何か月か前にレントゲン撮ったときは何でもなかったのですが数か月後には・・・最初に見落としたのかもしれませんね、今は医者の指示にしたがい制癌剤を服用しています、脳にも転移しているよう・・・」。GGIが知っている別の知人も喫煙してないのに肺ガン、脳に転移というのも同じです・・・「いやあ、制癌剤使うと副作用で、食べ物がおいしくなくなるのです、そのうえお酒をのんでもちっともおいしくないのですよ、これはつらいですねえ、ボクは酒飲みではないのですが、それでももう食べ物やお酒がおいしくないのはとても辛いですね・・・」
なぐさめる言葉がありませぬ。GGIも酒飲みと言うほどではないのですが、毎晩寝る前の小一時間のナイトキャップが楽しみでありますので、その辛さはよくわかるつもりです・・・元お医者さんですから、おそらくこれから先のことも十分に承知されているのでありませう。自分の最後を覚悟されているようであり、落ち着いた穏やかな表情で話されていました。GGIにはとてもまねができませぬ。「とにかく、主治医とよく相談されて・・・・どうか・・・元気でいてください・・・」
デモ解散のあと、比叡からのGGIに襲いかかる寒風に抗して、デモの解散地点から少し先の湖岸にある某施設に向かい、定例の謀議を開催しました。でも悪天候で参加者は三人、謀議の常連でありいつも積極的参加してくれていた人物、GGIより若干年上の人物が1月はじめに大動脈瘤破裂で突然死去してしまいましたので、これからのことを若干相談、とにかくあまり遅くならないうちにこの人物と親しかった方々などに呼び掛けて、偲ぶ会といった大げさなものではなく、追悼の集まりをやることにしませう、ということにいたしました
外を見ますと雪は激しくなっていました。遠くから謀議に参加してくれた人物もいましたので早めに解散、これまでパソコンも携帯もスマホも持ったことがない謀議参加者の一人が海外との通話料金がどうなっているのわからん、だからドコモの店に聞きにいくからついてきてくれとのこと、
横殴りの雪の中をドコモのお店に到着、ここで発見したことは日本から海外にかける場合はそれなりの料金がいるのは当然なのですが、スマホで海外からかかってきた場合にはこちらからかけたわけではないのに着信料?なるものを200円ほど取られてしまうということです。GGIもそんな巧妙なしかけになっていることを全く知らなかったのですが、海外からときおり用事の電話がかかってくることがあるこの知人もこのトンデモない話は初耳でびっくり・・・
こうやって、いくらスマホやネットなどの奇妙なる現代題IT文明を遠ざけようと思っていても段々巻き込まれていくのだなあ、とこの知人は嘆くことしきり。この知人、奥さんなどと非常時の連絡用にやむを得ずスマホを買ったのです。ですから他の誰かにスマホをかったことを、その番号をしらせても、急ぎでない場合はスマホにかけてくれるな、かならず固定電話にかけてくれと強く念をおしているとのことでありました
ドコモのお店を出ましたら雪は一段と激しくなりました。寒いなあ、このまま帰ると途中で凍死するかもしれないから体を暖めましょう、それに今宵は一月のはじめに突然この世をさってしまった謀議の重要メンバーを個人的に二人で追悼しませうということでJR駅前の王将にはいりました。チリの安物グラスワインを赤、白、ロゼと順繰りに楽しみました。途中で、まだ物忘れの年とはいえない知人から電話、「今日謀議があることをコロッと忘れていた、ゴメンナサイ」、まあ人のことはあまり言えないものの、次回からは心するようにとエラソーに返事いたしまた。
赤白ロゼとグラスワインが一巡したのですが、雪はやみそうもありせんので解散を決意、店を出ようとしてレジに向かいましたら、店員さんが忘れ物ですと言ってGGIの安物ボストンバッグを持って追いかけてきました。ったく・・・ヒトの物忘れを嗤ったりできないなあ・・・・
スマホ初めての某氏と駅前で別れました。外は一段と寒く、これから10分以上ほど雪の中をトボトボ歩くのかと思うとなんだか一段と寒さが身にしみ、身にしみた寒さを排除するために近くのコンビニに入って熱いコーヒー、コーヒーを口にしながら、今日デモにくるときに大転倒した知人に電話しました。
「市民病院の救急外来に診てもらいましたが、レントゲン撮って応急処置だけ、来週月曜にあらためて診察を受けてくださいとのこと、右肩はだいぶんおかしくなっているみたい、いろんな用事が立てこんでいるのだけれど、困ったなあ・・・」「でも以前からGGIは言っていたでしょう、あなたは元気なのは結構だけれどセッカチだから注意しないと今に転んだりするぞって。まあ、しばらく用事なんかほったらかしにして治療に専念すべきです」
この知人にエラソーに説教したあと、庵への道を急ぎました、かえりついたら午後9時、わが庵は、わがガーデンは雪に包まれていました。
かくして日々是雑事だけとは限らなかった一日はなんとかおわったのでありました・・・
今日の写真は雪化粧のわがガーデンを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
なんだ、いい天気じゃないかと思っていましたら、トントン、勝手口をノックする音、誰だろうと思ったら作業着姿の青年、「水道のメータ取り替えに来ました。10分ほど水道を止めます、よろしいですか」「どうぞ、ご苦労さま」「作業が終わったら知らせますから、しばらく水道流しっぱなしにしてから使ってください」。この寒いなか、青年はテキパキ仕事をこなし、やがて完了、すぐに去っていきました。GGIにはまったくまねができないテキパキ振りにいたく感心、わが身の怠惰ぶりを恥じてしまいました
次いで琵琶湖汽船さんの予約係に電話。一昨日某謀議を行いましたときに、雪見船に乗って湖都から湖を縦断、湖北長浜の盆梅展を見に行きたいという厄介なることを強く希望する謀議参加者が続出、午後5時過ぎに謀議場から琵琶湖汽船の予約係に電話しましたら「本日は営業を終了しました・・・」などというつれない録音テープの声。では、ということでGGIがあらためて電話し直したのです。
「あの~昨日電話したのですがカクカクシカジカ、2月は毎日船が出ていると聞いたのですが・・」、女性の声がテキパキ。「いえ、二月は土日月と祝日は出港しますが、その他の日は15人以上の予約があれば船を出します」「えっ、それなら予約しても15人に満たない場合はダメなわけ?」「さようです、平日を予約された場合は予約日の3日前に出港するかどうかお知らせします、ですから平日に出港するかどうかは保障できません」「そうかあ、なんかつれないなあ、いまのところ8人だけど、2月○日、なんとかならないの?」「せっかくですがお約束できまかねます」「なんや、君、つれないなあ、じゃあ、とりあえず予約はしておくから」「わかりました、乗船料は3000円ですが、帰りはJRになさってJRの関西ワンデ-パスをご利用されるとJR代も含めて3600円、お得です、お弁当もございます、1500円」。かようなしだいで予約はしたのですが、この汽船会社、戦前からある古い会社、もうひとつやる気がないというか殿さま商売というか営業に不熱心というかノンビリとしているというか・・・
やれやれと思って電話を切り庭に目をやりましたら小雪がちらつきはじめていました。午後、あいわからず参加者が長期低落傾向を示して歯止めがかからない脱原発の市民ウォークなるものを行うことになっていました。でも、この様子では天候急激悪化、本格的な雪になるかもしれないなあ、それに気温も低い、というわけでダラ~と裾の長いベンチコートを着ていくことにしました。出かける準備をしていましたら、僻地の住人から電話、「当地、今日は悪天候、雪しきりに降下、すでに積雪十数センチ、私と某氏は安全を期してデモは欠席」、まあ、しかたありませぬ・・・その他にも欠席者が出ることでありませう
午後1時過ぎ、デモの出発点、JRの駅前に到着。昨日の日記で紹介しました市民の手による「放射能マップ」という本をPRするチラシを参加諸氏に配っておりましたら、デモに参加することにしていた某氏から電話、「さっきデモの解散地点近くのパーキングに車を止めて下りてしばらく行ったところで転んでしまった。右肩を強打、右半身激痛、なんとか集合地点まで歩いていくけれど遅れるから・・・」、待つこと十数分、転んだ当人、ヨロヨロと這うようにして到着、「右肩がまったく動かない、右半身もいたくて・・・」「そうかあ、痛そうやなあ、これではデモはとても無理、すぐに病院にいったほうがええ、市民病院が近い、えっと、今日は土曜日か、でも土日は救急外来がやってるはず、いま電話で聞いてみるから」「もしもし市民病院ですか、今日は救急外来は・・・」「やっています、救急部門に電話をつなぎます」というわけで、近くいた別の親しい知人を捕まえて「君、運転できるやろ」「できる」「それなら、まず駅前、あそこにタクシー停まっているからつかまえて、この転倒者の車が止めてあるところまで二人でいって、必要なものとってからタクシーかこの転倒者の車で市民病院の救急外来に連れて行ってくれ、病院にはさっき電話しておいたから」「わかりました」
かようなしだいで転倒者を知人に託してデモは出発、途中から風が強まり雪が降りはじめました、GGIはいつものとおり最後尾をぶらぶら歩いていたのですが、さらに後ろから取材に来ていた某地方紙の記者さんが近づいてきて「あなたはこのデモのチラシに書いてある呼びかけ人の一人のGGIさんですよね」「いちおうそういうことになってるけど・・・」「すこしお話しをきかせていただきたいのですが・・・」「あまりややこしい質問でせんといてね、オレ、頭脳不明晰、口から出まかせ人間やから」
「そうおっしゃらずに・・・あの~いつごろからこのデモを?」「フクシマ事故のあと2011年の五月から、だいたい毎月一回土曜日の午後にやってるけど」「デモを行う意図は?」「そういうムズカシイ質問が一番困るんや・・・あのなあ、このデモやろうという言いだしっぺはオレじゃない、実はある人物が原発事故からひと月ほどあとに、京都ではもうデモやってはる、湖都でもやらんと恥ずかしいでえ、GGIなんとかしなさいとオレに命令したのや、それで始めたのやけど、この言いだしっぺの人物は日本オバちゃん党員の元気オバサン、でも数年後に突然死してしもうた、それでしかたなく・・・で、今に至っているというわけ」「なぜデモやるのかと聞かれてもなあ、できるだけいろんな市民に自由に参加してほしいとオレは思っているのやけど、現実はかならずしもなあ・・・まあ、ご覧のとおりや、今日は二十数人・・・とにかく正直いって、あの福島第一原発の大事故から8年、風化しつつあることは否めない事実や、とりわけ西日本では。だからデモやってどんな効果があるのか、実効性ということを考えると、まあ実効性は限りなくゼロに近いなあ、だから、まあ、私たち市民は原発問題をわすれていませんよ、と自己確認のためにやっているみたいなものとちゃうかなあ・・・」。
こんなあいまいな意志薄弱な説明されて記者さんはどう記事にしたらいいのか迷ってしまい困るだけ、記事は没になってしまうかもしれませぬ。でもGGIの責任ではありませぬ・・・記者さん、どうか許してくださいね・・・
関電湖国営業所のビルの前で、GGIの隣を歩いていた、高校時代は応援団長だったという体格のよい人物が、他を圧する大声でビルに向かって叫びました、「お~い、よく聞けえええ、関電に未来はないぞおおおお!わかったかあ!」。さすがに元応援団長、GGIはその轟き渡る美声に感心してしまいました、彼の大声は向かいのベンツのショールームのガラス張りの壁に反射して関電ビルを直撃していました。
関電ビルの前を通り過ぎ、やがて湖岸の解散地点にちかづきますと、風が一段と激しく吹き付け、湖には白波が立っています。雪も激しくなってきました
比叡おろしの突風が来襲、GGIじまんの「虹の旗」として有名なピースフラッグを持って歩いていた人物の手から旗をもぎ取ってしまいました。旗は空中を強風に乗ってヒラヒラ、何人かが捕まえようとしましたが失敗、しかしデモの後ろからついて歩いていた警備のお巡りさんが最後に片手で見事にキャット、このファインプレーに拍手がわきました
解散地点でここしばらく姿を見なかった知人に出会いました。以前、デモでであったときに「GGIさん、ボク、癌の診断を下されました、しばらくは検査などでいろいろあるからお会いできないと思います」と言っていました
GGIよりいくつか年上らしき温厚で物静かなな本物のジェントルマン、元小児科医です。気になっていましたのでその後の様子をうかがいました。「結局肺ガンでした、ボクはタバコ吸いません、タバコによるものとは異なる種類の肺ガンです。何か月か前にレントゲン撮ったときは何でもなかったのですが数か月後には・・・最初に見落としたのかもしれませんね、今は医者の指示にしたがい制癌剤を服用しています、脳にも転移しているよう・・・」。GGIが知っている別の知人も喫煙してないのに肺ガン、脳に転移というのも同じです・・・「いやあ、制癌剤使うと副作用で、食べ物がおいしくなくなるのです、そのうえお酒をのんでもちっともおいしくないのですよ、これはつらいですねえ、ボクは酒飲みではないのですが、それでももう食べ物やお酒がおいしくないのはとても辛いですね・・・」
なぐさめる言葉がありませぬ。GGIも酒飲みと言うほどではないのですが、毎晩寝る前の小一時間のナイトキャップが楽しみでありますので、その辛さはよくわかるつもりです・・・元お医者さんですから、おそらくこれから先のことも十分に承知されているのでありませう。自分の最後を覚悟されているようであり、落ち着いた穏やかな表情で話されていました。GGIにはとてもまねができませぬ。「とにかく、主治医とよく相談されて・・・・どうか・・・元気でいてください・・・」
デモ解散のあと、比叡からのGGIに襲いかかる寒風に抗して、デモの解散地点から少し先の湖岸にある某施設に向かい、定例の謀議を開催しました。でも悪天候で参加者は三人、謀議の常連でありいつも積極的参加してくれていた人物、GGIより若干年上の人物が1月はじめに大動脈瘤破裂で突然死去してしまいましたので、これからのことを若干相談、とにかくあまり遅くならないうちにこの人物と親しかった方々などに呼び掛けて、偲ぶ会といった大げさなものではなく、追悼の集まりをやることにしませう、ということにいたしました
外を見ますと雪は激しくなっていました。遠くから謀議に参加してくれた人物もいましたので早めに解散、これまでパソコンも携帯もスマホも持ったことがない謀議参加者の一人が海外との通話料金がどうなっているのわからん、だからドコモの店に聞きにいくからついてきてくれとのこと、
横殴りの雪の中をドコモのお店に到着、ここで発見したことは日本から海外にかける場合はそれなりの料金がいるのは当然なのですが、スマホで海外からかかってきた場合にはこちらからかけたわけではないのに着信料?なるものを200円ほど取られてしまうということです。GGIもそんな巧妙なしかけになっていることを全く知らなかったのですが、海外からときおり用事の電話がかかってくることがあるこの知人もこのトンデモない話は初耳でびっくり・・・
こうやって、いくらスマホやネットなどの奇妙なる現代題IT文明を遠ざけようと思っていても段々巻き込まれていくのだなあ、とこの知人は嘆くことしきり。この知人、奥さんなどと非常時の連絡用にやむを得ずスマホを買ったのです。ですから他の誰かにスマホをかったことを、その番号をしらせても、急ぎでない場合はスマホにかけてくれるな、かならず固定電話にかけてくれと強く念をおしているとのことでありました
ドコモのお店を出ましたら雪は一段と激しくなりました。寒いなあ、このまま帰ると途中で凍死するかもしれないから体を暖めましょう、それに今宵は一月のはじめに突然この世をさってしまった謀議の重要メンバーを個人的に二人で追悼しませうということでJR駅前の王将にはいりました。チリの安物グラスワインを赤、白、ロゼと順繰りに楽しみました。途中で、まだ物忘れの年とはいえない知人から電話、「今日謀議があることをコロッと忘れていた、ゴメンナサイ」、まあ人のことはあまり言えないものの、次回からは心するようにとエラソーに返事いたしまた。
赤白ロゼとグラスワインが一巡したのですが、雪はやみそうもありせんので解散を決意、店を出ようとしてレジに向かいましたら、店員さんが忘れ物ですと言ってGGIの安物ボストンバッグを持って追いかけてきました。ったく・・・ヒトの物忘れを嗤ったりできないなあ・・・・
スマホ初めての某氏と駅前で別れました。外は一段と寒く、これから10分以上ほど雪の中をトボトボ歩くのかと思うとなんだか一段と寒さが身にしみ、身にしみた寒さを排除するために近くのコンビニに入って熱いコーヒー、コーヒーを口にしながら、今日デモにくるときに大転倒した知人に電話しました。
「市民病院の救急外来に診てもらいましたが、レントゲン撮って応急処置だけ、来週月曜にあらためて診察を受けてくださいとのこと、右肩はだいぶんおかしくなっているみたい、いろんな用事が立てこんでいるのだけれど、困ったなあ・・・」「でも以前からGGIは言っていたでしょう、あなたは元気なのは結構だけれどセッカチだから注意しないと今に転んだりするぞって。まあ、しばらく用事なんかほったらかしにして治療に専念すべきです」
この知人にエラソーに説教したあと、庵への道を急ぎました、かえりついたら午後9時、わが庵は、わがガーデンは雪に包まれていました。
かくして日々是雑事だけとは限らなかった一日はなんとかおわったのでありました・・・
今日の写真は雪化粧のわがガーデンを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!