UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

なぜか突然、教会巡りの記・・・

2019-01-16 01:41:17 | 日記
先週の金曜日、1月11日の夕方、某知人から電話がありました
「GGIよ、○○氏が亡くなった、昨日か今日・・・」

突然の訃報でした。この人物とは昨年末12月27日と28日、連チャンで忘年会なるものを、この電話をくれた知人も交えて行ったばかり、彼は元気そのものでありました・・・

続けてこの某氏の死去を知らせる知人たちの電話が二回、三回・・・夜も更けてからこの某氏と一番つき合いの長かったと思われる人物から長い長い電話・・・

外出先の湖都の市街地で突然気分が悪くなって倒れ、すぐに救急車で運ばれ、手術しようとしたが手遅れ、大動脈剥離(解離)云々であっという間に・・・享年81歳、GGIの兄たちとほぼ同じ年です・・・

GGIは最初に電話をくれた知人に「まあ、あっけない逝き方ではありますが、見事というか大往生というべきでありませう、いよいよ私たちも危険水域ですね・・・でもね、彼のように見事に逝くことができるとは限りませんぬ・・・ひとの死に方をまねることはできませぬ・・・」

突然あっさり去っていってしまった人物は永年プロテスタントのクリスチャン、美声の持ち主、ピアノも若干たしなんでいて、教会では賛美歌を朗々と歌っていたそうです。

かようなしだいで、二日後の日曜日、夕刻から前夜式があるとのことでした。当日JRの隣の駅、湖都の石山駅の近くにある教会へと出かけました。GGIは黒い礼服を身に着けるとヤクザになったような気分になりますので、それにお通夜でもあり略式でもOKと勝手に決め込んで、厚手のブルーブラックのセーターと黒いコーデュロイのズボンででかけました。

道がわからないため知人たちと駅前からタクシーに乗ったらあっというまに到着、しかしタクシーが停まったところには教会なんかありませぬ、おい、いったいどこにあるんだとGGIが言いましたら知人の一人が、この奥です、ここから先は車はむり・・・

暗い小道をあるいていきますと、大通りから奥まったところ、白い建物に明かりが灯っています。小さな教会でありました

今日の写真はこの教会を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

小さな教会の夜景を目にして、素朴な建物の感じからGGIはなんとなくゴッホが晩年描いた教会の絵を連想してしまいました。「オーヴェㇽの教会」など、教会を描いた一連の作品がよく知られていますので連想してしまったのです。

でもGGIの記憶はまことにいいかげんでありました。帰宅してからネットで調べましたら、ゴッホが描いた教会はもっともっと大きなものでありました・・・

礼拝堂は手狭な感を否めず、参列者で満員でありました。GGIは神妙に式次第に従っていたのですが、途中でまったく知らない讃美歌がありましたので「オレ、こんな讃美歌知らねえよ」と小さいながら他人に聞こえるぐらいの声でつぶやきましたら、隣に立っていた元気オバサンにいきなり無言で脚を蹴飛ばされてしまいました・・・このような席で蹴飛ばされるとは・・・まことに不覚・・・生まれて初めての経験でありました・・・

参列していた知人の一人が「この教会、最近外装や内装を改修しているけれど、もともとはウィリアム・ヴォーリズの設計によるものです」と教えてくれました。

ウィリアム・ヴォーリズは湖国の近江八幡を本拠とした近江兄弟社の創設者であり、宣教師であるとともになかなかの建築家としても広く知られています。このため湖国のあちこちにヴォーリズが設計したとされる建物が存在しています。でもこの小さな教会も彼の手になるものであるとは、GGIはちっとも知りませんでした。

GGIのマザーが生前お世話になっていました教会は、もともとは昔の芝居小屋を改造したものでありヴォーリズの手になるものではありません。一度建て直しているのですが、その教会堂も老朽化してしまい。ごく最近建てなおしたのですが、そのときは彼の名前を継いだ「ヴォーリズ建築事務所」に設計をお願いしたとのことでした。木造の骨組みの高い天井、採光に工夫が施された簡素な作り、なかなか気持ちのよい建物です。よろしければ以前の日記に掲載した写真をご覧になってくださいませ

GGIがいかにもヴォーリズらしい良い建てものだなあと思うのは湖都の郊外にある堅田教会の建物です。1930年に建てられたものであり、すべて木造であるため、なかなか音響効果にすぐれています。このため音楽家のみまさんに評判がよく、ときおり小さなコンサートの会場になったりします。外観はウロコ壁に蔦のからまるチャペル、ですから、観光客にもなかなか人気のようです。蔦のからまるチャペルを見てロマンチックな気分になりたいかたは同じく以前の日記に掲載して写真をごらんになってください。

突然の死・・・この人物はよく実体験に基づく、忖度をはじめとしてお国の官僚の生態を包み隠さず教えてくれました。彼の語る官僚の生態はなかなか興味深いものであり、GGIは「あなたはなかなか有能な士であったのですね」と、彼をからかうのを楽しみにしておりましたので、あまりにも突然の昇天、残念の極みであります・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!