先日、後期高齢者に達しているものと思われる某元気オバサンが「GGIさん、あまりお世話にはなってはおりませんけれど、たまにはプレゼントを差し上げます」と言ってずっしり重い瓶を差し出しました
なんだろうと思ってラベルに目をやりましたら「岩木山麓 特選 林檎」と書いてあります、リンゴ・ジュースです
今夜の写真はこのリンゴ・ジュースの瓶を撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ
ありがたくいただいて帰ったのではありますが、GGIはあまりリンゴ・ジュースなるものに関心はなく、特に好きだというわけでもありませぬ、それでしばらくキッチンの隅に放置していたのですが、いつまでも放置しておいては失礼であろうと思い、今日ちょっぴり飲んでみることしまた
飲む前に瓶のラベルを仔細に調べてみますと、小さな字で「りんごジュース(ストレート)」とかいてあります、何か薄めたり何か混ぜ物をしたりしていない、100%りんごジュースであるという意味でありませう、また販売者の住所は青森県弘前市となっております、リンゴの本場です、そして最後に賞味期限の製造年月日が印字されていました、「14.6.01」とあります、14と言うのは2014の意味でありませうか、そうではないでありませう、おそらく平成14年ということではないかと思われます
えっ、そうだとすると賞味期限はとっくのむかし、今から12年前!それならこのりんご・ジュース、さしずめヴィンテージものということになるじゃないか!12年もののヴィンテージ・ジュースなんて大丈夫かなあ、いくら開封していないといっても、もう腐っているんじゃない?果たしてこのりんごジュース、飲めるかね?
かようなしだいで、栓を抜いてウィスキーグラスに傾けましたら、なんだか少しドロリとした感じの液体が出てきました
おそるおそる、ちょっぴりなめてみますと、かなり甘ったるい味がします、ヘンだなあ、りんごジュースってこんな味なのかなあ、何だか変だなあと思いながら、ひと口、がぶりと飲んでみましたら、何とアルコールの芳香が口のなかいっぱいに広がるではありませんか!
アレッ、これ、りんごジュースではない!梅酒だ!
それでひと口飲んだあと、プレゼントの主に電話してみました
「あの~、このあいだいただいの、あれりんご・ジュースかと思ったら、梅酒じゃないですか!」
「そうよ、あのとき言ったでしょう、これ、GGIさんにいただいた梅の実から作った梅酒ですって、2001年にいただい梅ですよ」
2001年といえば、まだ戦前に建てられた旧八重葎庵で暮らしていたころであります、あの頃、わが庵のサザンガーデンのまんなかに梅の木がありました、毎年、大きな実がたくさんなりますので、GGIはあっちこっちにばら撒いていたのでありました、しかし、この梅の木、新八重葎庵の建立にさいして、工事用の車が乗り入れるのに邪魔だとバッサリやられてしまいました
ですからバッサリやられる前の梅の木になった実が13年ぶりにわが庵に姿を変えて生還したことになります、まことに嬉しきことであります、まことに感謝であります
グッドナイト・グッドラック!