今夜は昨日の日記の続きです
地べたで手足をばたつかせているカエル君の話を聞くと、まず仲間のカエル君がおサルさんをおっかけていきました、次いで相撲に負けたウサギ君が文字通り脱兎のごとくおサルさんを追って走り出しました
今夜の写真は逃げるおサルさん、追っかけるウサギ君とカエル君の姿です、よろしければクリックしてご覧になってくださいませ
このウサギ君や彼の仲間のウサギ君たちはなかなかお人よしと申しますか、とても世話好きであると言ってよいでありませう、以前にも川岸でお猿さんたちの毛づくろいを手伝ったり、急流に足をとられる小鹿を岸へと誘導したり、溺れかかったおサルさんを助けにいったり、カチカチ山でおじいさんとおばあさんのために狸をやっつけたりと大活躍でありました、このたびはカエル君のためにリベンジに燃えております君、
相撲には負けてしまったのに、気のいいウサギ君、カエル君のために復讐すべく、元気いっぱいに走りだし、先に走り出したカエル君をあっというまに追い越して、おサルさんに迫らんとしていています、
おい待てぇ、おサルさん、逃げるな、
誰かと思ったらウサギ野郎か、おまえ、カメにもまけてカエル野郎にも負けたくせに、いったいオレに何の用事や、さっさと消え失せろ、オマエなあ、むかしカメとの競争に負けて悔し涙で明け暮れたのでお目々が真っ赤になってしまったっていうじゃないか、恥ずかしくないのか、オレにケチをつける気なら、また皮をはいで日干しにしてやるぞ
おサルさん、脅かしたってだめだよ、君はカエル君をいじめたでしょう、カエル君は「ぐやじい」って泣いているよ、お猿さん、君はカエル君にいったい何をしたの?カエル君に何て言ったの?
たいしたことなんか何もしてないさ、ちょっとか可愛がってやっただけ、それなににあのカエルの野郎、ひとりで大げさに騒ぎやがって・・・
何にもしてないならカエル君があんなにジタバタするはずがないよ、正直に言いなよ、何をしたの?
じゃあ、真相を教えてやろう、あのなあ、オレは相撲が終わったあと『よくやった、エライ』とほめてやって、あいつのプックラふくれたお腹を優しくなでなでしてやったのさ、そうしたらあのカエル野郎、ほざきやがった、『エテ公君よ、オレ、相撲とったので疲れてしまった、ちょっと肩もんでくれ』、それでオレは気前よくもんでやった、そうしたらあの野郎、調子に乗りやがって『君、力を入れ過ぎや、ヘタくそやなあ、強くもめばいいってもんやない、じゃあ、次はオレの足をマッサージしてくれ、あのウサギ野郎の内掛けにひっかけられて痛くてたまらんのや』と厚かましいことを言うんや
それでオレ、腹が立って言ってやった、『こら!カエル野郎、何をいい気になってるんや、おまえのあの相撲、八百長やないか、オレは知ってるぞ、八百長でウサギの野郎に負けてもらったくせに、でかい顔するな』
それからどうしたの?
『おまえなんか陸の上をウロウロする身分やない、目障りや、さっさと泥水の中にでも帰るんだなと言って、あいつのボッテリした腹に優しく優しく蹴りを入れてやったのさ、オレ様お得意のプロレス技、必殺のエテ公膝蹴りや、ただそれだけの話さ、オレは何も悪い事してないぜ、何か文句あっか!
文句じゃないけど、君は膝蹴りしたあと、何かひどい悪口をカエル君にいったでしょう、それでカエル君『あのエテ公に侮辱された、ぐやじい、ぐやじい』と泣きじゃくっていたよ、いったい何を言ったの?
何もたいしたことは言ってないさ、ちょっとからかってやっただけ
何て言ってからかったの?
そんなことオマエに言う必要はない、あんなショもない一言でジタバタするほうがおかしいのや
ねえ、何ていったの、よっぽどひどいこと言ったのでしょう、もったいぶらずに教えなよ
どうしても知りたいのか、そんなに知りたいなら教えてやろう
何て言ったの?
オレは言ってやったのさ、
「おまえの母ちゃんデベソ!」
グッドナイト・グッドラック!