透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

新国立競技場A案+B案=長野駅!?

2016-01-03 | B 繰り返しの美学







■ 今年も善光寺へ初詣に出かけた。すっかり様変わりしたJR長野駅善光寺口の外観を見て気がついた。新国立競技場のA、B両案を折衷すればこうなる! と。

隈研吾さんのチームが提案した新国立競技場のA案は法隆寺の五重塔の上方への屋根の繰り返しと水平方向への垂木の繰り返しに和の美を見い出し、それを軒天井の格子に表現した。

一方、伊東豊雄さんのチームが提案したB案は諏訪の御柱など、柱の祝祭性に注目し、それを72本の列柱によって表現した。

JR長野駅善光寺口の大庇はA案とB案両方の「和」の表現を既に取り入れてデザインされている。天井の格子の繰り返しはA案、列柱の象徴性はB案そのものだ。

黒川紀章さんもかつて福岡銀行でこのような大庇を設計し、それを外でも内でもない中間領域だと位置付け、アーバンルーフと名付けていたことを思い出した。 

長野駅に新国立競技場の両案を見る。このようにオリジナルな視点でものを見ること、ものを捉えることができるとおもしろい。


 


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