■ 東白川郡鮫川村の八幡神社から同郡棚倉町の八槻都都古別神社へ。途中、遅めの昼食(食レポは無し)。
八槻都都古別(やつきつつこわけ)神社
鳥居から朱塗りの随神門に伸びる石畳の参道、その脇に狛犬が鎮座している。
迫力ある木鼻
拝殿
この狛犬は1840年(天保11年)の建立。石工の名前は刻まれていないが、高遠藩を脱藩して遠く陸奥国、福島に移り住んだ小松利平(1804~1888)の作品ではないかと言われている。だとすると、この狛犬は利平が30代半ばに彫った作品ということになる。
福島の山村に身を隠し、脱藩者を取り締まる石切見付から逃れていた利平には自分の名前を彫るに彫れない事情があったという訳。遠く離れたこの地まで流れてきた利平はいったいどんな想いで石を彫り続けたのだろ・・・。
この狛犬で注目は吽像の子獅子。
母親を見上げる子どもの顔の表情が実にいい。