■ 久しぶりの路上観察、繰り返しの美学。
所用で高山へ出かけた。 なかなか風格のある民家を高山市の郊外で見つけた。既に書いたが、高山地方の民家の外観の特徴は持出し梁や母屋、垂木などの小口を白く塗っていることだ。
2階の出し桁の下に持送りを付けている。また1階の庇を支えている腕木の下にも持送り(古川辺りでは「雲」とよぶと聞いている)を付けている。写真で分かるが、それらの小口が白く塗装されている。他の部分の黒との対比が美しい。
2階には京都などでよく見られる「むしこ窓」が付いている。高山の匠は昔から京都でも仕事をしていたから、この窓の意匠も彼らが伝えたものだろう。
2階の出し桁と持送りは3尺(約90cm)ピッチに等間隔に付けられている。久しぶりの「繰り返しの美学」。 均等でないものも見かけるが、やはりこの写真のように均等に割り付けられているものが美しい。
この意匠は確実に継承され、新しい木造住宅にも採用されている。さすが「木」の町だ。
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