透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

畳の敷き方

2014-04-23 | D 新聞を読んで

 昨日(22日)行われた全国学力テストの小学6年の算数Bにたたみの敷き方を考えさせる問題がありました。床の間のある6畳間にたたみをどう敷けばよいか・・・。



問題には畳の敷き方に関する約束事が3つ示されています。その約束事とは写真にあるように床の間に畳の長い辺を合わせる、出入り口にも畳の長い辺を合わせる、それから畳の4つの角が1か所に集まらないようにする、の3つです。

今日では畳の無い住宅も珍しくないですし、床の間付きの和室のある住宅となると、かなり少数でしょう。それから和風旅館の大広間などでは3番目の約束事を守っていない場合が圧倒的に多いと思われます。ですから問題に示されている約束事を知らない大人もかなりの数になるでのでは。これって算数の問題というより、日本の建築文化の基本的な問題なんですけどね・・・。

畳の歴史をざっと辿ると、始まりは奈良時代で、それまであった筵(むしろ)やござが進化したものです。平安時代には板張りの床の一部に座ったり寝たりするために畳が置かれるようになり、室町時代になって、部屋全体に敷きつめられるようになって今に至る、となります。

日本の伝統文化は言うまでもなく畳と密接な関係にあります。日本の伝統文化を守るためにも畳を無くしてしまってはいけない、と思うのですが・・・。


 


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