透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

スタバで朝カフェ読書

2019-06-02 | A 読書日記



 昨日(1日)スタバで朝カフェ読書をした。

いつもの席で『3001年終局への旅』アーサー・C・クラーク/ハヤカワ文庫を読み始めた。カバーに描かれているモノリス、小説でこの黒い直方体の辺のプロポーションは1:4:9となっているが、映画でもこの絵のように厚みが薄く描かれる。このようなスマートなプロポーションでないと、スーッと飛行するイメージにならないから、だろうか。

**やがて星々の領域では、進化が新しいゴールをめざしはじめた。地球を最初に探検に来たものたちは、とうに血と肉の限界に達していた。機械が肉体より優れたものになるが早いか、引っ越しのときが来た。はじめは脳を、つぎには思考だけを、彼らは金属と宝石の光りがかがやく新居に移しかえた。この姿で、彼らは銀河系をさまよった。もはや宇宙船はつくらない。彼ら自身が宇宙船であった。しかし機械生命の時代はたちまち過ぎた。(中略)彼らはほどなく純粋なエネルギーの生物に変貌した。**(12、13頁、下線は私が引いた)

先日観た「2010年」について、**探査を試みるが謎の電磁波の妨害を受ける。この妨害はディスカバリー号の船長だったボーマン船長からの警告だった。この辺りは理解しにくいが、ボーマンは人間から別の生命体となっていたということだろう。**と書いた。下線がこのことの説明になっているのでは。

6月の1冊目はこのSF。今年は新書から文庫(小説)へ。


 


「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観た

2019-06-02 | E 週末には映画を観よう

■ 昨晩(1日)「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観た。

登場する主な怪獣はゴジラの他に懐かしのモスラ、ラドン、キングギドラ。本作ではゴジラとキングギドラの戦いがメインで、モスラとラドンはどちらかというと脇役。

これらの怪獣たちは1964年に公開された「三大怪獣 地球最大の決戦」において壮絶なバトルをしている。この映画は地球で生まれた三大怪獣ゴジラ、ラドン、モスラが力を合わせて、宇宙怪獣キングギドラと戦い、地球を滅亡の危機から救うというシンプルなストーリーだった。

この古い映画で、ラドンは阿蘇山の火口から出現するが、本作ではメキシコ、モナ島の火山から出現する。またキングギドラは黒部ダム近くの峡谷から、南極へ出現場所を変えている。モスラは古い映画ではインファント島(架空の島)から、ザ・ピーナッツ演ずるふたごの小美人が歌で呼びよせられるが、本作では中国の雲南省が出現地。ザ・ピーナッツが歌った「モスラの歌」のメロディーが本作のラストでエンドロールと共に流れた。ゴジラは当然、昔も今も海から出現する。

昨晩観た映画では未確認の巨大生物(怪獣)の調査・研究をする機関であるモナークに所属する科学者たちのリーダー的な存在として芹沢猪四郎博士(渡辺 謙)が登場する。ネタバレになるが、彼は自分の命と引き換えにゴジラを生き返らせる。ゴジラは今回も地球の守護神として描かれている。

怪獣たちの戦いぶりをこれほど激しく描く必要があるのだろうか、と映画を観ていて思った。この映画では17体の怪獣が世界各地に出現し、都市を破壊し尽くす。ゴジラとキングギドラの戦いの描写も激しすぎる(と私は感じた)。何も激辛カレーでなくてもカレーの辛さを味わうことはできる。じっくり辛いカレーを味わうのに相応しい辛さがある。怪獣の戦う様子の描き方も同様だと思うのだが。

過激な描写の映画が多い中、観客も制作スタッフも感性を鈍らせたか、いやこれが今のアメリカ、ハリウッド映画、ということか・・・。