■ 髪結い伊三次捕物余話シリーズ第3弾「さらば深川」 宇江佐真理/文春文庫を読み終えた。
カバーに描かれた伊三次がお文を抱きかかえている場面は表題作「さらば深川」に出てきた。放火によって炎上した家の中からお文を助けだすところだった。背景が火事を描いていることには「さらば深川」を読み終えるまで気がつかなかった。
宇江佐さんがあとがきに書いているが、「護持院ヶ原」はホラーな作品。シリーズ物はマンネリに陥りやすいので、敢えて書いたという。
「因果堀」は惚れあった男と女が分別を無くして引き起こした事件。
このシリーズは月に1、2冊のペースと考えていたが、もっとペースが上がるかもしれない。この先どんな作品が待っているのだろう・・・、楽しみだ。