■ 今日、4月7日は鉄腕アトムの誕生日ですね。「Google」がアトムになっていて気がつきました。というわけでこのブログに手塚治虫のマンガ本初登場! ・・・ではありません。実はこのマンガは岩波新書に収録されているんです。『ぼくのマンガ人生』手塚治虫/岩波新書。数多くある岩波新書でマンガが載っているのは他にあるでしょうか。
鉄腕アトムを遥か昔にテレビでよく見ました。明治製菓の提供、マーブルチョコレートのCM。
少年が交通事故によって死亡してしまいます。嘆き悲しんだ父親(名前を覚えていません、なんとか博士)が子供の代わりとしてロボットをつくったのでした。それがアトム。初回の放送が何故か今でも微かな記憶として残っています。日本がロボット工学の分野で世界的にトップにあるのはこの鉄腕アトムに拠るところが大、そう思います。
子供の頃このマンガを見て、大きくなったらアトムのようなロボットを自分もつくろうと思った人も少なくないでしょう、実際にロボット開発に関わっているかもしれません。事実そのようなコメントをしている技術者をテレビで見たことがあります。
ロボットの究極的なというか最終的な姿をビジュアルに示しているアトム。研究開発において最終的な姿、到達点が視覚的に示されているという意義も大きいと思います。
このようにアトムはロボット開発技術者を育て、しかも開発の目標も提示しました。やはり手塚治虫はすごいマンガ家です。
ところでアトムに出てくる未来都市の姿、記憶を辿ると高層ビル群の間を縫うように伸びている空中道路、そこを行き交う車などが浮かんできます。先に書いた少年もこのような道路で起きた交通事故で死亡した、と記憶しています。
アトムがロボット開発の目標となっているようにあるいは都市もアトムに登場していた未来都市のイメージを追いかけているのかも知れません。残念なのは示された姿がひたすら人工的だったということです。ロボットについてはイメージの修正は必要でないでしょう。でも未来都市の姿についてはその必要があるように思います。