Kitchen Troquet(キッチントロケ)食堂 Licht(リヒト)通販ベイクショップ

中目黒の小さな食堂。
2011開業から今までのこと、日々のこと。
2018から通販専門ベイクショップも始めました。

落としどころ、ということ

2016年02月21日 | 考えたこと
落としどころ、というのについて


メニューを完成させるとき、


最後の一歩をふみこまない、

行き過ぎない、ということを気に留めて

これでできあがりだ!と

設定するよーにしています



たとえば。

「これ、にんにく足したらもっといいね」

「これ、香菜いれたらすっごくあうよ!」

「もうすこし、ビリっと山椒きかせたら

もっといいんじゃない」

「きもーち、スパイス感強くしたら

もっとすきだな!」

というように

もすこし、塩を足したら

もすこし、スパイスをふやしたら

もすこし、パンチきかせたら

もっと好きになる!


くらいの、手前でとどめる。



だれかがものすごーく好きな味は

だれかがものすごーく苦手な味、

ということは往々にしてあることで

やや、平均値にあわせておくことで

より多くのひとの舌に

あうようになる、と思います


そしてまた、ちょい足し、

というもので

自分ごのみのアレンジができる、

カスタマイズのたのしみ。

というものもまた

食事のたのしさですね。



最初はそのまま、

つぎは胡椒をふって、

きょうはニンニクいれてもらおう、

寒い日はハバネロであつーくいこう!

みたいにです。


ですから、あたらしーメニューを出して

「自分はもうちょっとこうだったら良いな」

という言葉をもらえたら

なんかオッケーな気がしています



バッチリ決めすぎない、

普段着のよーなゆるさのある

そこがトロきちの落としどころ。




メニューの構成もおんなじで

ガツンとおおもり!な料理店、でもなく

野菜やさい野菜!ヘルシー!な料理店、でもなく

肉にくしー料理店、でもなく

こだわりの生産者の!料理店でもなく


けれども、それぞれにあうような

料理があって

まあ、だれか連れていって

困ることはないくらいのメニュー構成

である、

というのが全体としての落としどころ。



一度や二度ではぐっとこない、

ビビッとひとめぼれ、はされないけども

おつきあいしていくなかで

よさがわかる、

そんなおだやかなごはんやさん

でありたい。と、おもっています。
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