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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その181 『白川郷』 その6

2017年03月08日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
4-5年前の写真です。
豪雪地帯の長い冬の名残りです。



鯉のぼりですから、4月下旬でこれから遅い春を迎える白川郷です。



周囲の山々の雪解けもあり、水路の水の流れが早いです。



白川村は水の良さにも定評があります。
『いろはす』でよく知られているミネラルウォーターの北陸地方の製品は、白川村流域の庄川水系から採水されています。




澄んだ水路には結構大きな鯉?も泳いでいます。



合掌造りの巨大な屋根を固定しているのは、柔らかい縄やネソと呼ばれる樹木(マンサク)の繊維です。
柔らかい素材で結び付けられた大屋根には、適度な弾性があり、その弾性は雪の重さや、風の風圧に対する柔軟性があります。



茅(かや)の屋根は、水を吸着する性質があり、水を弾かないのでジメジメと湿りやすくなります。
水をタップリ含む茅は、屋根の表面20cmほどは湿っていますが、吸い取った水は屋根の急傾斜によって、軒方向へ排水されます。
水を弾く素材を茅に使用すると、茅が水を弾き、軒先に流れ落ちるスピードよりも速く家屋内部へ水を落としてしまうそうです。
気候風土を考えて、よく考えられた合掌作りの屋根です。



出番待ちの案山子が軒下に並んでいます。



積雪が3mを越えることもある白川郷では、一夜にして1mの雪が積もることも珍しくないそうです。
合掌造りの屋根が45~60度という急勾配を持つのは、雪おろしの作業軽減のためですが、豪雪で積りすぎると2階から出入りすることもあったようです。



その昔は、こんな恰好で風雪に耐えていたのでしょう。



現存する家屋は約60棟で、歴史的町並みや集落が世界遺産となっているのはこの白川郷と、隣接する五箇山です。

続く...........................................................。