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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その183 『松本市内・旧司祭館』 その6

2017年03月29日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
開智学校は小学教育を第一の使命としましたが、それにとどまらず中学校、女学校、師範学校などの諸学校、さらに博物館や図書館などの社会教育施設に至るまで、その発祥の母体となった学校です。



旧開智学校の隣に旧司祭館があります。
旧司祭館は、明治22年(1889)にフランスのクレマン神父によって建築された西洋館です。
明治10年代の後半に布教のため来松したクレマン神父は、定住して布教するための教会を旧三の丸武家屋敷跡に建てることを求め、現在地に移築されました。



長野県では現存する最も古い宣教師館です。
平成6年の松本市重要文化財を経て、平成17年に長野県宝に指定されました。



外壁の下見板張りは、遠くアメリカ開拓時代の船大工の技法を残す、アーリー・アメリカン様式の特徴を備えた貴重なものです。



1,2階ともにベランダを備えている、今では珍しい純西洋館です。
窓ガラスは、昔のガラスが一部使用されています。



2階への階段も素晴らしいデザインです。



司祭館の構造は左右対称の二階建てで、各部屋に現在も使用できる暖炉が設けられています。



この司祭館はセスラン神父が明治34年から27年の歳月を費やし、日本で初の本格的な「日仏辞典」を編纂しはじめた建物でもあります。
 


100年近くカトリック教会の宣教師住居として使用されました。
家具も歴史を感じます。



旧開智学校の近くに、現在の開智小学校があります。
地元の人の話では、人気のある学校とのことでした。
校舎も独特の雰囲気です。



それでは松本よりお別れです。