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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その182 『松本城』 その9

2017年03月20日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
これから松本城の最上階まで上がります。



4階から5階への階段の勾配は60度に及び、階段というよりハシゴに近いです。



最上階の6階へ通じる階段は、天井が高い分途中で折れ曲がる構造になっています。
床と天井の間は4mあるため、斜度があり、踏み板の幅が狭く踏み板の段差も高くなっています。
有事に簡単に敵に昇らせないように、とにかく昇降しにくく造られています。



上り下りが交錯するので、上った人も下りるタイミングに躊躇しています。



天守六階は、3間の一部屋となっています。
無目敷居が回っているので、畳を敷くことも可能で、階段を除き、京間16畳の大きさとなります。
有事には、司令塔(城主の座所)となるところでもあります。



天守最上階の天井は、柱が複雑に入り組み、瓦屋根の軒先が重さで下がらないようにする桔木(はねぎ)構造と呼ばれます。
テコの原理を使い、太い梁を井の字に組み、四方へ出て軒をつくる垂木の下に軒先を支えるための桔木を放射状に配置します。
鎌倉時代の寺院建築から採用されている技法です。



天井中央にまつられているのは、二十六夜神という松本城を守る神様です。



奥に見えるのは、天守内部から見た千鳥破風です。
格子窓がつけられ、内側に数人が入れるスぺースを設けて攻撃拠点にしています。



天井板は無く太い梁が縦横に走り、天守は層塔型のため四方に窓があり遠くから真下まで見ることができます。



本丸御殿跡の広さがよくわかります。



6階の床面は、地上22.1m、堀水面上23.9mあり、東は美ヶ原高原、南は塩尻・木曽方面、西は安曇平が広がり、その向こうに北アルプス、北は城山方面が一望できます。



続き.................................................................。