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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その182 『松本城』 その5

2017年03月16日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
松本城天守群は、大天守・乾小天守(いぬいこてんしゅ)・渡櫓(わたりやぐら)・辰巳附櫓(たつみつけやぐら)・月見櫓(つきみやぐら)の五棟で形成されています。



大天守と乾小天守を渡櫓によって連結し、辰巳附櫓と月見櫓が複合された連結複合式の天守です。



天守南東の月見櫓は太平の世になって増築された月見のための櫓です。
櫓の周りには朱塗りの回縁が巡らされています。
東西四間×南北三間で、月見櫓の北側、東側、南側の三方向が開口部で、柱と舞良戸(まいらど)という横に桟(さん)を打った薄い板戸だけの建物です。
月見をするときは、この舞良戸を外し、畳敷きの部屋で東から昇る月を愛でたのでしょう。



乾小天守側から月見櫓を臨みます。
この月見櫓は、松本城主松平直政(家康の孫)によって、一国一城令という統制の厳しい中、寛永年中に、三代将軍家光を迎えるために増築されたものといわれています。
現存する城郭建築の中で、月見櫓をもつのは岡山城と松本城だけですが、天守と一体となった造りとなっているのは、松本城だけとなっています。



月見櫓の南側には左手前の内堀に降りられる通路があります。
ここの船着場から船に乗り込み堀へ出たのでしょう。



右下が渡櫓で、大天守への入り口になります。



10年前に来た時は観光客が多く、内部の写真はほとんど人ごみで撮ることができませんでした。
今回は何とかなりそうです。



靴を脱ぎ、1階に上がり、すぐに2階へ行く急な階段です。



大天守と乾小天守とをつなぎ、自然の木をそのまま使用して梁として使っています。
こうした曲がった梁は、彦根や金沢など他の城でも使用されています。



2階は比較的窓が多く明るい階です。
縦格子窓(武者窓)が三方にあり、武士たちが詰めている武者溜りの4部屋があったようです。



続く.............................................................。