田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

プロの料理 ( 鮎の小袖寿司 )

2008-11-27 12:44:09 | よもやま話・料理編
~ 季節外れですが、今日は 『 鮎寿司 』 の造り方を ~

鮎寿司というと、背開きした姿で造られたのを思い出しますが、
ここでは京都風の 『 小袖寿司 』 を紹介させて頂きます。
京では、これを夏の前菜に使います。
最近では、 “ お凌ぎ ” として2・3個お出しなさはる所も。

まず、鱗を引いて三枚卸しにし、立塩 ( 海水 ) で締めます。
骨は立塩に浸けた後、影干しにし、素揚げして骨センベイ等に。
次は寿司飯の用意。 叩き木の芽 (木の芽を荒みじん切り) を混ぜます。
             
鮎寿司と木の芽は出合いもの。
なるべく欲しい所ですが、なければ、鮎の身に柚子胡椒でも良い。

木の芽寿司飯を、おにぎり風に丸に取ってまとめます。
多く造る時は、必要な数だけ丸を最初に造って置くと便利。
丸をまな板に押し付けがら、角の棒状に延ばします。
( 注 : 硬くなりすぎない様に。 ギリギリ持てる程度 )

立塩に締めた鮎身は、厚い所から包丁を入れて開き、水で薄めた酢水に、
サッとくぐらせます ( 洗う )。
上身の透明感が欲しいので、なるべく遅いタイミングの酢洗いを。
巻き簾にサラシを置いて鮎を乗せ、棒状に型取った寿司飯を置く。
回転させながら、上下、両端に圧力を掛けて、小袖寿司を造ります。
仕上がった寿司を並べて、洗って絞ったサラシをかぶせ、少し休めときます。

提供する時は、ひと口サイズに切り出し、
鮎の身の方に吉野酢 ( 葛あん+甘酢 ) をハケで少し塗ります。
飾りに笹は欲しい所。
添えは、“ ガリ ” ではなく “ 即席のシバ漬け ” なんかも・・・

以上の分、養殖の鮎なら何の問題もないが、天然だと、少し考慮点が必要。
成長に応じての身のサイズや皮の固さだ。
尺物の鮎ならば、小袖と言うより棒寿司になる。
皮の硬いのは剥いでしまうのが簡単だが、鮎だからこそ、
是非、皮を残しておきたい所。
よく切れる包丁の先で、皮に格子状の包丁目を入れても良い。








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