夕暮れ。きっと彼岸花が咲いているはず、と目星をつけていた所にでかけた。松林のなかでみつけたが、暗い。曇天の日暮れだ。金網のフェンスに囲まれた立ち入り禁止のなかに咲いてる。近づけない。何枚か撮ったが、つかえない。あすだ。
この彼岸花は、あす、撮影することにした。明るければ、フェンスの外からコンパクトカメラのズームで撮っても、花の雰囲気がわからなくなるほど、画質は落ちないだろう。
きょうは、涼しい。上は、半袖Tシャツでだいじょうぶ。しかし、短パンでは、あまりに涼しい。ズボンをはいて散歩にでた。
都心では、晩秋どころか真冬にも、半袖、短パンの白人観光客や、遊びにでてきたアメリカ兵の白人あんちゃんたちをみる。(横須賀や福生や厚木の米軍基地から、若いアメリカ将兵が都心に遊びにくる)
「白人は、もともとヨーロッパの北の方の人間が祖先だから、寒さに強いんだ?」と、わたしは、オーストラリア人の息子にきいた。(このオーストラリア人の青年を養子にしたわけは、前に書いた)
「ちがうんです。寒いのは、日本人とおなじです。我慢してるんです。あれが、カッコいいと思っているんです。真冬に、半袖、短パンでいる。寒さにたえる。それが男らしさなんです。そんな馬鹿が多いんですよ、白人は……」と、オーストラリア人の息子に教えられた。なんだか、冬でも素足でいる女子高生のようでもある。