とだ九条の会blog

「とだ九条の会」公式HPに併設=「とだ九条の会ブログ」でネットワークを広げます。

岸田政権「改憲・軍拡」阻止へ「10・5九条の会大集会」に1200人

2023年10月06日 | 国際・政治
岸田首相が、自身の党総裁任期中に「改憲」を実施すると公言した来年(2024年)9月まで1年に迫り、この10月20日に臨時国会を召集して早ければ年内に解散総選挙があるのではないかというこの秋に、岸田政権の「改憲・軍拡」阻止の大運動を広げようと、10月5日(木)午後7時から、「今こそ『戦争ではなく、平和を』の声を!」をスローガンに「10・5九条の会大集会」がなかのゼロ大ホールで開催され、会場いっぱいの1200人が参加しました。以下、サイト管理者の文責で紹介します。


■澤地久枝さんが冒頭挨拶のサプライズ!

「九条の会」呼び掛け人で作家の澤地久枝さん(93歳)は、「日本が戦争する国へと変わってしまう政治状況に危機感を持つ人たちが増え、いま日本全国にある『九条の会』が最後の砦のように日本国憲法を守っている」と挨拶。そのうえで「たとえ小さな組織であっても、岸田政権に対して間違っていると表明していく必要がある」と元気に訴えました。



▲冒頭に挨拶する澤地久枝さん(「九条の会」呼びかけ人)


■松下玲子武蔵野市長が連帯の挨拶

「全国首長九条の会」共同代表の松下玲子武蔵野市長が駆け付け、武蔵野市は1944年11月24日に空襲を受けたことからこの日を「武蔵野平和の日」としたと述べ、「戦争も核もない平和な未来をつなげていくために9条を守り生かし、はぐくんでいきたい」と連帯の挨拶をしました。


■小森陽一事務局長が実行委員会挨拶

「九条の会」の小森陽一事務局長が、同集会実行委員会を代表して挨拶。「岸田政権は、あらゆる手段を使って、日本を軍事大国化することに必死になっている。今日を契機に岸田改憲・軍拡阻止の大運動を巻き起こそう」と訴えました。


■田中優子前法政大学総長がスピーチ1

「九条の会」世話人である田中優子前法政大学総長が、「岸田首相の改憲・軍拡に反対する声を!」と題して講演(※1)しました。


▲スピーチする田中優子さん


■中野晃一上智大学教授がスピーチ2

「市民連合」運営委員の中野晃一上智大学教授が、「改憲・軍拡ではなく、『安心供与』を!」と題し、スライドを使って講演。冒頭、台湾有事に関して台湾と九州・熊本を結んで半導体工場の誘致をめぐり「米中半導体戦争」の実態を紹介する中で、岸田政権が、米バイデン政権の「統合抑止」戦略に伴い「日本の軍事化」を「軍備と経済」「産業と学問」のデュアルユースで推進している実態を告発。安倍政治を引き継いだ岸田政権が「戦後レジーム」からの脱却を目指し、憲法9条と13条「個人の尊厳(声明、自由、幸福追求権)を否定し、安全保障政策を新たに「戦前レジーム」に改編しようとしていることを丁寧に説明しました。日米同盟の際限のない強化によって「統合抑止」で日本の立憲民主主義が無効化され、経済や科学技術・学問研究、情報がすべて軍事(安全保障)のしもべとされつつあると指摘。そして、台湾有事で米中戦争になれば、台湾や日本が戦場になり、国民の生命、自由、及び幸福追求の権利は守れないことになると述べました。最後に「九条で日本は守れるのか」とロシアのウクライナ侵略にともない岸田首相は「ウクライナの明日は東アジアかもしれない」と台湾有事を念頭に軍事力強化を煽りますが、今必要なのは軍事や核の「抑止」(deterrence)ではなく、憲法九条の「安心供与」(reassurance)だと指摘。中国に「日本は攻めてこないだろう」と思わせる「安心供与」こそが必要だと指摘しました。



▲スピーチする中野晃一さん


■各地の「九条の会」などの発言交流

集会の最後に、各地の「九条の会」の活動報告として、「千住九条の会」「商社九条の会」「おだわら九条の会」「総がかり行動実行委員会青年プロジェクトチーム」の発言がありました。



▲活動報告する「商社九条の会」の皆さん


(※1)田中優子さん講演レジュメ
「正しい戦争」はどこにもない

1、戦後の軍事力放棄と再軍事化:アメリカ政府の方針転換によって矛盾を抱え込んだ日本。

2、岸信介首相が統一教会及び勝共連合とともに「憲法改正」と「再軍備」という目標を、作り上げた。それが、2012年の第二次安倍政権から堂々と表に現れ、今の、日本の政治の流れになっている。戦後約60年間は「自衛」という枠を踏み外さなかった日本が、2015年に集団的自衛権行使を容認し、あとは雪崩を打つように「再軍備」に突っ走っている。

3、岸田首相はウクライナに出かけて行き、支援を約束した。アメリカは「専制主義との対決」と言うが、専制主義国家との話し合いや交渉で専制主義を「ほどいていく」という意味ではなく、専制主義国家を軍事力で、つまり暴力で潰すという意味であるなら、これ以上の専制主義はない。

4、ウクライナ戦争が長引けば長引くほど、アメリカとロシアの戦争、つまり世界戦争に近づいていく。それはアメリカと中国の戦争の引き金になりかねない。世界戦争を回避するために、即刻、ウクライナ戦争を停戦させねばならない。

5、前の大戦では、女性は投票権を持っていなかった。この新しい戦前は、初めて女性が投票権を持って向き合う戦前である。今年1月、「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」を結成した。きっかけは2022年12月16日に閣議決定された「安保3文書」。そこでは日本が攻撃能力を持つことと、43兆円を軍事費に使うことが述べられている。国内の格差、子供を育てることの困難さを放置して、軍事費43兆円を使うことは、許されない。

 10月22日、「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」のシンポジウムを開催する。


【出典参考】2023年10月6日付け「しんぶん赤旗」



※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf


※ #統一教会の宗教法人解散を求めます
■署名活動はオンライン署名サイト「Chage.org」で行われます。
https://chng.it/YYVtM9Wr8G



※ #ロシアはウクライナ侵略をやめろ!



※新たな「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力を。

(9条改憲NO!全国市民アクション)http://kaikenno.com/?p=1826
■これまで取り組んできた「安倍9条改憲反対!改憲発議に反対する全国緊急署名」に変え、新しい情勢に合わせた「憲法改悪を許さない全国署名」に取り組みます。
■ネット署名 
https://chng.it/R2YgNbLD
■署名用紙(プリントしてお使いください)
署名用紙はこちら


2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に! 
♯日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
♯米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を


※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://toda9jo.web.fc2.com/
*「とだ九条の会」ホームページは2014年11月24日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ブログのアドレス
http://blog.goo.ne.jp/toda9jo
*「とだ九条の会」ブログは2014年11月10日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ツイッターのアドレス
http://twitter.com/toda9jo
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする