「国民学校一年生の会」常任世話人会は８月８日、憲法改正をテーマとする講演会で「ナチスを肯定する発言」をした麻生太郎福総理、財務・金融担当相の辞職を求めるアピールを採択し、安倍首相と麻生副総理に送付しました。
「国民学校一年生の会」とは、１９４１年に小学校が国民学校に変わったときに入学された人たちの会。１年生から６年生までずっと国民学校で勉強した唯一の学年です。軍国主義教育の申し子ともいうべきこの学年の人たちは、子や孫に二度とあのような経験をさせたくないと、作家の井上ひさしさんらが呼びかけて、１９９９年に結成されました。
アピールは、ナチス・ドイツが謀略と暴力で独裁政治を進める中で、ワイマール憲法を事実上機能停止したとし「いつの間にか誰も気がつかないで」という麻生氏の認識は歴史の偽造だと指摘。
「日本の侵略戦争も、ナチスの蛮行も、それを正当化することは、戦後の国際社会を否定するもの」と批判しています。
そして憲法を変えて再び戦争ができる国に変えることは国際社会の流れに逆行していると指摘し、今回の問題発言をした麻生副総理に辞職を求めると共に、安倍首相に麻生氏の罷免を要求しました。
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