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1票の格差5倍は「違憲」と訴え、参院選で弁護士が提訴

2010年07月22日 | 国際・政治

先の参院選選挙区の大量得票落選者のうち、最も多く得票したのは神奈川県の千葉景子法相で、69万6739票で、これに対し、高知県の広田一氏は当選者の中で最少の13万7306票で勝利しました。議員1人当たりの有権者数を比較した「1票の重み」の格差は5.07倍となり、2007年の前回選挙の4.86倍よりも拡大しました。

この点について、東京都と神奈川県の弁護士10人が、今回の参院選の定数配分は法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、両都県の選管などを相手に2選挙区と比例代表の選挙無効を求めて東京高裁に提訴しました。

公職選挙法の規定により、選挙無効を求める訴訟は高裁が1審になりますが、最大格差が4.86倍だった2007年の参院選について、最高裁大法廷は2009年に合憲と判断しましたが、「選挙制度の仕組み自体の見直しが必要」と指摘していました。

なお、今回参院選での大量得票落選者の上位5人のうち、千葉氏を含めて4人が民主党で占めました。いずれも同党が2人を擁立した改選数2、改選数3の選挙区で次点に泣いたもの。法の下での平等をつかさどり「1票の格差」是正を怠ってきた法相自身が皮肉にも落選した格好です。一方、自民新人と大接戦となった民主党の輿石東参院議員会長は、当選者で4番目に少ない18万7010票でした。ちなみに全国最多得票で当選したのは民主党の蓮舫行政刷新担当相(東京)で、171万734票を集めました。

【参考】2010年7月14日付け「毎日新聞」など

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