日米安保条約廃棄、米軍基地撤去などを求めて運動している安保破棄中央実行委員会は２月１８日、東京都内で全国代表者会議を開き、米軍普天間基地の無条件返還と新基地建設反対を求める中央集会を４月１４日夜、東京・日比谷野外音楽堂で開催することを決めました。
同代表者会議には、２９都道府県と中央団体の代表が参加。
報告に立った早坂義郎事務局長は、政府が「普天間問題」で結論を出すとする５月末にむけ、沖縄県民と連帯して普天間基地の無条件返還を求める一大国民運動を展開しよう、と呼びかけ、同基地の無条件返還を求める請願署名の目標を各団体が積極的に掲げ、署名を通常国会に積み上げることを提起しました。
さらに４月１４日夜、東京・日比谷野外音楽堂で中央集会を開催すると発表しました。
早坂事務局長は、基地闘争とともに、安保条約が発効してから５０年となる今年を安保条約廃棄の世論の多数派をめざす転機の年とするために、この６月に「全国統一行動月間」を展開しようと呼びかけました。そして名護市長選について沖縄県統一連の山田義勝事務局長が特別報告しました。
討論では、沖縄に連帯する取り組みについて発言が相次ぎ、岡山県の代表は、２月２８日から陸上自衛隊日本原演習場で始まる３回目の「日米共同訓練」に反対する運動を報告。共同訓練の部隊は名護市辺野古に居座る米海兵隊であり、沖縄の米軍基地撤去のたたかいと一体だとして、県内で開く５月９日の沖縄連鎖集会を成功させたい、との発言がありました。
沖縄県の代表を迎えた全国連鎖集会は、３月だけでも神奈川、愛知、大阪、京都、山口・岩国、北海道などで計画されています。
また３月３日、第１回集会実行委員会では、鳩山由紀夫首相が「５月末までに移設先を決定する」とするなか、政治の焦点となる普天間基地問題について大規模な集会にし、安保廃棄に向けた運動に発展させようと呼びかけることを決定。４月１日（水）の中央集会は午後６時３０分から開催すること、スローガン（下記参照）などを決めました。
翌３月４日には鳩山首相が「（普天間基地「移設」先は）当然、３月中のいずれかの時点では政府の考え方をまとめなければいけない」と発言し、３月中にも政府としての「移設」案を絞り込む考えを明らかにするとともに、沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ陸上部への「移設」案を軸に調整を図る見通しで、予断を許しません。
＜普天間基地の即時・無条件撤去を求める「４・１４中央集会」＞
日時●２０１０年４月１４日（水）午後６時３０分～
場所●東京・日比谷野外音楽堂
主催●全労連、東京地評、安保破棄中央実行委員会、同東京実行委員会【スローガン】
・普天間基地をすぐに閉鎖し、無条件で撤去せよ
・辺野古新基地建設計画を中止せよ
・政府は、普天間基地の無条件撤去を求める対米交渉を行え
・アメリカの世界戦略のための在日米軍再編強化反対
【参考】２０１０年２月１９日、３月５日付け付け「しんぶん赤旗」
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