とだ九条の会blog

「とだ九条の会」公式HPに併設=「とだ九条の会ブログ」でネットワークを広げます。

五日市憲法草案に学ぶ(5)

2008年04月10日 | 国際・政治
昨日に引き続き、鈴木富雄氏の著書『今、五日市憲法草案が輝く』から、五日市憲法草案を見ていきたいと思います。

<五日市憲法草案の意義>
このように、千葉卓三郎が起草した五日市憲法草案は、国民の権利の項目に多くの条文が割かれており、現在の「日本国憲法」と比較しても引けを取らない民主的な内容を含んだ憲法草案となっているということが分かると思います。
だからこそ、現在発見されている明治の自由民権運動期の私擬憲法の中でも、優れた憲法草案であると評価されている所以です。
それは、五日市地域の有力者や若者たちを中心とした学習結社「五日市学芸講談会」を組織して、憲法に関する討論会や学習会を頻繁に実施していて、自由民権運動から憲法草案起草に至る経過がわかることが高く評価されているのです。

そうした意味からも、千葉卓三郎起草の五日市憲法草案が当時の自由民権運動の中で試され、数多くの外国の憲法も検証しながら、そして何よりも地域の多くの人民の総意を合わせて作られた民主的な内容となっていること。そして現憲法の基本となった鈴木安蔵氏による「憲法草案要綱」にその精神として反映され、現憲法に繋がっているということ。それは「改憲派」がことあるごとに主張する「押しつけられた憲法」という攻撃に対しての強固で明確な反論となりうるものです。
五日市憲法草案の素晴らしさをもっと知って、「憲法九条を守ろう」という運動をさらに豊かにしていきたいと思います。

【出典】『今、五日市憲法草案が輝く』(鈴木富雄著、頒価350円、2008年2月)


※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする