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TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

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2022年10月25日 | 物語

 

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「約束の夜」
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「水辺ノ夢」
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「夢幻章伝」
 01 10 20 30 40 50 60 70 80

*西一族
 規子   丹子  彩子  規子
  草子   翼 浩子 文子
  四ツ葉  高子 
 耀 京子 美和子
  広司  沢子 巧 向 華  真都葉
  誠治 紅葉 琴葉 悠也
 潤  律葉 秋葉

*東一族
 冬樹 夏樹 和樹 峰院 芳樹 祝子
 太院 蛍子 麻樹 安樹 蒼子
 光院 佳院 成院 戒院
 満樹 俊樹 大樹 水樹
 杏子 梨子 晴子 行子
 天院 陸院 小夜子 未央子
 辰樹 天樹 禾下子

*南一族
 ユウジ タカシ タロウ カイセイ
 アスカ ヤヨイ マジダ
 モモヤ  アヅチ マツバ

*北一族
 クリミア タクト ロマニー

*山一族
 ハヤト カナタ
 アキラ マユリ カオリ
 ヒロノ メグミ ヨシノ

*海一族
 ナギサ シオリ ミナト
 トーマ カンナ
 ミナト ミツナ ミツグ

*砂一族
 ノギ フワ シマ

*谷一族
 トウノ ミィチカ キーリ


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「水辺ノ夢」への30の質問:1
「水辺ノ夢」への30の質問:2
「夢幻章伝」への10の質問
作品への一言
TOBAキャラクターへの質問


「続・夢幻章伝」131

2022年10月25日 | 物語「続・夢幻章伝」
前回までのあらすじ。
へび呼ロイド。上からも下からも。

お食事中の皆様本当にすみません。

「全くあんた達ときたら」

マツバはゴム手袋を取り出す。

「吐いたらハ○ターよ!!!」

「いや、どっちかっていうと
 今回は車酔い的なアレでキコ」
「いやしかし、ノロとも限らんから
 ここはしっかりと対応をだな!!」
「ノロはホント、大変だから」

しかし

「対応が早いなマツバ」
「胃腸が弱い身内がいたからね。まぁ、昔の話よ」

「いやいやいや」

海の家の息子であり
スタッフも兼ねているナギサが叫ぶ。

「海鮮の店の前でする話じゃないよな!!!
 営業妨害もいいところなんですけど!!」

ホント、止めようそういうの。

改めて席に着くアヅマツへび。

「うーん、カニも良いけど
 今回は違う物も食べたいな」
「あら、鉄板焼き?いいじゃない!!」
「じゃあ、注文入れるキコ」


「「「すみませーん、牡蠣+海鮮焼き食べ放題コースお願いしまーす!!」」」


「お前達あんだけノロの話しして
 直後に注文するのすっっっげぇな!!!」

なんだかんだ言ったけれど

美味しい。牡蠣は美味しい。
すだちと、紅葉おろしとか、かかけて食べる。美味しい。

「礒の香りがするわ~」
「海鮮焼きうめぇ」
「アワビ、アワビも美味しいキコ」

「そうよね、
 やっぱり海一族のウリは
 海産物一択よね!!!」

さぁ、どうぞ、と
飲み物を運んでくる海一族の少女シオリ。

「あら久しぶりね!!」
「ここでバイトしてるのか?」

前回夢幻章伝でナギサと共に登場しているよ。

「回覧板持ってきたら
 あなた達が来ているって聞いたから」

お隣さん同士のナギサ、シオリ。

「で、海一族といえば海産物、よね!!!」

ぐいぐいっとくるシオリ。

「お、おお?」
「ええ、もちろん美味しいわよ」
「何か、見えない圧を感じるキコ」

「おいおい、聞き捨てならないな」

近くの席に座っていた青年が立ち上がる。

「海一族といえば、
 他では見ることの出来ない海という景観、だろ!!
 お魚は苦手な人もいる。でも景色はどうだ?満場一致だろ。
 ビュースポットこそが最大の魅力!!」

「それも、あるわね」
「映え?映えってやつ?」
「どちら様ですかキコォオオオオ??」

「なによぉおお、ヨウタぁああああ」
「やんのかぁあああ???」

突如登場した青年はヨウタくんと言うらしい。
アヅマツヘビをさしおいて、
急に海一族の2人の間で火花が散り始める。

「………またやってんのかあの2人」

おかわりの牡蠣と海鮮プレートをもって洗われるナギサ。

「また?っていつもなのかあの2人?」
「シオリ、前作とキャラ違わない?」

「実は、シオリの父さんと
 ヨウタの父さんにはちょっと色々あってな。
 だからシオリとヨウタもぶつかることが多いんだ」

渋い顔でナギサが言う。

「俺としてはどっちも友達だから
 2人には仲良くしては欲しいんだが」

ため息ナギサ。

「喧嘩してる2人に挟まれると
 めっちゃ気を使って疲れるんだよ!!!」

俺、辛い!!

「そっかー」
「色々あるわよね、この水辺の世界。
 私達の親世代、シリアス傾向だもの、ね」
「生きとし生けるものが抱える苦悩キコ」

だよなぁ、とナギサが視線を向ける方に
皆もつられて視線を向ける。

そこには、2枚のポスターが貼ってある。

『確かな実績。
 村境(国境的なノリで)の無い政治を
  族長候補トーマにあなたの一票を』
(シオリの父)

『拓かれた未来!!
 海一族初の司祭兼族長を、今!!!
  新たな風、族長候補ミツナ』
(ヨウタの父)

「こ!!!」
「これは!?」
「ようするに!!??」

「は~、早く終わらないかな、族長選挙」

げんなりしている。

「「「選挙だと!!!????」」キコォ!??」

ばかやろう、とナギサが言う。

「田舎のなぁ、田舎の選挙はぁ、ホント大変なんだぞ!!??」

カウンターで頷くヘイマスター。
地域が二つに割れます。

「やれ観光資源。雇用問題。
 環境問題。SDGs。地域包括支援。
 政策はぶつかる一方」

「ねぇ、アヅチさん、マツバさん。
 やっぱりご飯が一番よね!!!???」
「バズってこそなんぼだよな、丸い何か(へび呼ロイド)!!!」

「「「わわわわわ」」」

なんという時に来てしまったのだ。

「まぁ、各自選挙対策として
 一番注目を浴びているのはアレ、だけどな」

「「「アレ???」」」

見ろよ、とナギサが海を指差す。

白く、フワフワ、浮いている。
あれ、これ、前作でも同じだったな。

「あの、浮いている謎の生物対策が
 今回選挙戦での目玉ポイントだな」


はい、
同僚達です。



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「続・夢幻章伝」130

2022年10月18日 | 物語「続・夢幻章伝」
ぐるぐるぐる~

ひゅろろろろろろぉおおお~

「なんなのよ、この音!」
「魔法発動しているような音キコキコぉおお!」
「わけわからんんん!」
「ふわあああああぁ!」
「・・・酔ったキコ」
「ちょい待て、へび呼ロイドぉおおお!」
「ぐっちゃぐっちゃの空中でやめなさいよ、あんたぁ」
「もう無理、・・・キコ」

ぐるぐるぐる~

ひゅろろろろろろぉおおお~
ぎゃぁあああああぁあああ~

「あかんって」

あかんってあかんってあかんって(エコー)

「でもなんだろう、懐かしさを覚えるキコ」

「いやもう、本当あかんって」
「この懐かしさ、知ってるキコ」
「何よ、懐かしさって」
「いや待て、そう云えば俺も」
「だよね、アヅチぃキコ」
「なんなのよ、あんたたち」

前回参照。

らん、らんらら、らんらんらん。
らん、らんらららん。

どこか遠くから
何か小さな生き物がささやいているような
謳っているような声が聞こえてくる。

(略)

現れるはアヅチ、マツバ、へび呼ロイドを乗せ
空を飛ぶ無数の同僚達。

ら、らららららんらんらん。

「ふわっ!! 同僚たちキコ!!?」

ぱっと目覚めたるは

ザ、ザザーン
ザザーン

「ここは!?」

ザザーン
しゃららららら

潮の香
寄せては返す波。

「みんな目を覚ませ! 願いが通じたぞ!!」
「はあ、もうそれどころじゃないわ」
「おいら・・・うぷっキコ」

ザザーン

「お前らしっかりしろ! 着いたぞ海一族の村!」

アヅチは立ち上がり、手を広げる。
なんだかんだの適当なるあの魔法陣?で、海一族の村に到着!

「センスあるのか、俺?」

アヅチは波止場にあるよくあるアレに足をのせる。(名前わからない)

「あんたに東一族の魔法のセンスがあったとは」
「だな(たなびくスカーフ)」
「そうなのかな、マツバじゃなくてキコうぷっ」

いいんだよ、海一族の村に着いたんだから。

「食べてく? カニ。食べ放題だけど」

「はっ、この声は」

「ようお前ら!」
「「海鮮食べ放題の店、ナギサ!!」」
「それは店の名まえじゃない」

「私もいるぞ」
「「前作夢幻章伝中ボス、ヘイマスター!!」」
「わからなくはない」

「久しぶりだな!」
「食べて行きたまえ、海鮮を。そしてカニを」

「なんてことよ!」
マツバは云う。
「私たちスタンプラリーの途中だというのに」

「スタンプラリーそれもまた一興」

「おっさんキャラ変わったな」
「君もな、アヅチ君。波止場のアレに足を載せて、落ちるんじゃないぞ」

たなびくバンダナ。

「まあまあ、とにもかくにも店に来いや」

ナギサはインカムを取り出す。

「3名様ご案内ー!!」

それでもトラブルは待ってくれない。

「もううぷっ、無理キコぉおおおおぉおぉお!!!」

「ちょっ!」
「おおおおぃいい!」
「「へび呼ロイドぉおおおお!!!」」


~~今しばらく お花畑の映像でお待ちいただきますよう
     お願い申し上げます~~


「あれやこれやと大変ね、あんた!!」
「あっはっは!下に続き上までもキコキコぉ!!」
「ほんじゃま、気を取り直して乾杯するか!」

「「「せーーのっ!」」」

「いや、この汚れどうすんねん」




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「続・夢幻章伝」129

2022年10月11日 | 物語「続・夢幻章伝」
そこは砂一族の村を出て
少しだけ進んだ砂漠。

「なぁ、マツバ
 俺たちこのスタンプラリー
 優勝する事が出来ると思うか?」

どこか達観した様な
また、哀愁を帯びた様な表情(かお)で
アヅチが言う。

「無理でしょうね」

マツバもただ前だけを向いて
そう答える。

だって、無理だもん!!
逆回りで回っていたであろうアヅチ父と
山一族の村(物語序盤)ですれ違ったもん!!

「俺たち結構寄り道しちゃったし!!」
「アヅチの親父さんが
 手を抜くとか考えられないし!!」
「「あ、ぁぁあああ」」

のたうち回る2人。
嗚呼、嗚呼、優勝者に与えられし豪華賞品よ。

「2人ともどうしたキコ!?
 急に現実に向き合う覚悟が出来たキコか??」

「俺たちだって
 まぁ、ある程度覚悟はするぜ、潔く!!」
「ええ!!
 いつまでもウジウジしないわ!!」

「「でも!!」」

「この負けが確実にわかる状態で
 今、村に寄りたくねぇ!!!」
「そこから最後の村に行くモチベとか
 絶対下がっちゃう!!!!」

『おお、アヅチにマツバ、
 まだスタンプラリーやってたのか。
 あと一つか、頑張れ!!
 父ちゃん応援してるぜガハハハ!!』

心の中のアヅチ父が豪快に笑ってる。
(しかも悪意とか無く、純粋に、応援する感じで)

「全然覚悟出来てないし、ウジウジしてるキコ」

砂一族の村から
最後のスタンプラリーがある海一族の村には

砂→東→南→海

というルートで行くのが一般的なのです。

「「行~き~た~く~な~い~」」

は、とアヅチが閃く。

「なあ、前回の旅で
 俺東一族の村から砂漠までワープしたよな」
「東一族の転送術、ね!!」

なるほど、とマツバもぴーんとくる。

「いやいやいや、
 その手があったか、見たいな雰囲気だしてどうするキコ!?」

東一族の転送術。
かなり特殊で、東一族の中でも一握りしか使えない。
とってもレアな魔法なのです。

「そんなもんはな、
 やってみなきゃ分からんだろ!!」
「そうよ最初から諦めてどうするの」

諦めちゃあれだ、試合終了ですぞ!!

「うーん、東一族の魔法と言えば魔方陣だよな。
 魔法発動すると魔方陣が現れるあれ」

しかし、アヅチ達の南一族式魔法はタイプが違う。

「ので!!
 地面に直接魔方陣描くわ!!」

木の枝でガリガリするマツバ。

「確か!!こんなだった気がする!!
 ついでに、めでたい言葉も書いとくわ!!」

一富士二鷹三茄子とか書いちゃう。

「すでにぐだぐだキコ」

「よし、あとは着陸地点をイメージしつつ、
 それっぽい呪文を唱えてみるか!!」

青い海。
白い砂浜。
カニ食べ放題。
ヘイマスター。

「「コクナイセン、エコノミークラス、ハヤワリ28!!!」」

カッ!!!
願いよ!!想いよ!!届け!!

「搭乗手続きは出発の20分前までにキコ!?????」

それぞれの様々な感情と
天候と、気圧配置と、今日の運勢と、風水とかと、
何もかもの偶然が重なり合い渦を巻き
奇跡が起こる。


「え?」
「これは!??」


一方東一族の村では
任務を終えたアマキタツキ、
これから番台当番のトキ
偶然通りかかったリクイン様が雑談をしていた。

仲良いのか悪いのかどっちなんだ君たち。

「………うん?」

ふと、アマキが動きを止め砂漠の方を見つめる。

「アマキ兄さんどうしたの?」

「いや、………なんだろう、この感覚」

「腹でも壊したのか?」
「それはリクインだろ」
「ねえ、リクイン様じゃなくていいからさ、兄さんぐらい付けない!?」

「みんな、静かに」

なにか、
なにかがやって来る。

じっと、神経を研ぎ澄まし
ただ、何かの気配がする方を見つめるアマキと
その雰囲気に気圧されて沈黙する一同。

「「「…………」」」

「来る」

らん、らんらら、らんらんらん。
らん、らんらららん。

どこか遠くから
何か小さな生き物がささやいているような
謳っているような声が聞こえてくる。

らんらんらら、

ふわり、と
それは東の空、太陽の方向から

らんらんらららん。

現れるはアヅチ、マツバ、へび呼ロイドを乗せ
空を飛ぶ無数の同僚達。

ら、らららららんらんらん。

なんとなく淡い光を携えて
アマキ達の上空を通り過ぎる。

るーるーるる、るるるるる
るーるーるるるるるうる

そして、南の空へと向かい
飛んでいく。

るんるんるんるるるるる
るーるるるーるーるー。

そのままその姿は遠ざかり
やがて見えなくなる。

「………え、ええ」
「………うわぁ」
「………今の何、」

アマキ、タツキ、トキ、はやっとで言葉を絞り出す。

ぽつり、とリクイン。

「熱で寝込んでるとき見る夢かよ」


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「続・夢幻章伝」128

2022年10月04日 | 物語「続・夢幻章伝」
晴れた。

「いや、俺の力なめんなよ」
「(c)てるてるぼうずの力ね」

「ふっ、ふたりともぉおおおおお!!!」

わーっしょい
わーっしょおい!
わーっしょいいいい!!

真顔で腕を組み、宙に舞うふたり。

わーっしょい
わーっしょおい!
わーっしょいいいい!!

「そんなん神に決まってるじゃない!!(by砂一族)」

神と云いつつ、若干雑な感じの物言い。

「はわわわ、つまりこの展開はキコぉ」

「説明いたしましょう」

「いや知ってるキコ! もう2回目の展開キコキコ!!」

なんか出てきたなんか偉そうなオッサン。(何回目?)
高速キコキコへび呼ロイド

「この度お天気が良くなり、砂一族を挙げてのお祝いといたしますのじゃ」
「キコキコキコキコぉお!」
「さあ、ヨシ。説明せよ」
「やっぱりお前が説明せんのかい」

「あのねぇ、こっちは当番で忙しいのよ」

呼ばれてヨシが話し出す。

「この南一族の謎のかたしろ?で、大雨、土砂災害、洪水が治まった」

そんなにやばかったの、砂一族。

「大雨に慣れていない砂一族で、そんなん神(に決まってる)じゃない!(本日2回目)」

わーっしょい!
わーっしょいい!!
わーっしょいいいい!!

「・・・・・・・」

「まあ、そういうことよ」

だから真顔わっしょい。

「こうして出発は、また先延ばしだな」

「なにその、かっこつけぇええキコぉおお」

偉そうなオッサンが云う。

「何も云わず旅立ちなされ」

へび呼ロイドの肩をポンっ。(カタドコ)

「さあ、何も云わず、」
「2回云うキコ! 怖いキコ!!」

オマエノ フラセスギタ アメ
ドウナッタカ ワカッテンダロウナコラァ

「的な!!!キコぉおおおお!!!」

「はじめるのだ、皆の者ぉ!!」

「「「はっ!!!」」」

赤いじゅうたんごろごろごろー!
5段ほどの台座を作り
そこに、新調された赤い椅子を設置。
ゴールドな食器!
ゴールドメダル的な料理!
酒!!(お酒は大人になってから)

「さ、おかけになられるのじゃ」

「なんかもう、語尾そうだったっけキコ??」

「悪いな、へび呼ロイド」

と、進みかけた時

「いや、あなた様方ではありませぬ」

「「・・・???」」

???のアヅマツへび呼ロイド。

台座に坐るべきも者は!!

て、る、て、る、ぼうす(C)

「ええーっ!!?」
「そっちー!!?」

こうして、てるてるぼうずは一時、時の人となった。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

「行こうか」
「そうね」
「行くキコ」

スタンプラリーラストスパート!




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